研究課題/領域番号 |
09878115
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物有機科学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
関根 光雄 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (40111679)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ベント構造 / コンホメーション / 3'-endo / シクロウリジル酸 / 立体異性体 / tRNA / 固相合成 / リン酸トリエステル |
研究概要 |
本研究は、核酸分子を人為的に折り曲げる新しい手法を開発することを目的とするものである。まず、核酸に、ベント構造を組み込むため、ベントする位置にコンホメーションを固定したヌクレオチドユニットの合成が必要である。そのため、tRNAの三次元構造からヒントを得て、ウリジル酸の塩基部位の5位と5'リン酸基との間にリンカーを導入し、最もリボース部位がRNA型のC3'endo型に固定した環状ウリジル酸とその上流にさらに2'-O-メチルウリジンを縮合させ、環状構造を下流のウリジンに存在するUmpUm誘導体を合成した。この2量体にはリン酸トリエステル構造が生じるため、Rp体とSp体のジアステレオマ-が得られた。これらの立体異性体は各々分離精製することができた。それぞれの立体異性体の2量体の3'末端にアミダイト基を導入し、Rp体とSp体の2量体のアミダイト合成ユニットを合成した。このリン酸エステル結合の立体が固定された合成ユニットを通常のオリゴヌクレオチドの固相合成に用いることによって、デカチミジル酸とデカウリジル酸の真ん中の位置に導入し、Rp体とSp体の立体をもつデカチミジル酸とデカウリジル酸をそれぞれ合成することができた。相補的なdA_<10>とA_<10>とハイブリダイゼーション能力を調べる、その安定性比較することによって、Rp体とSp体の立体を決定した。この結果、Sp体の立体をもつオリゴヌクレオチドが核酸を曲げることのできる立体をもつことがわかった。
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