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光切断性タグを利用する糖鎖分子の細胞内合成

研究課題

研究課題/領域番号 09878116
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 生物有機科学
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

畑中 保丸  富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助教授 (30111181)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード光アフィニティーラベル / 糖鎖プローブ / ジアリジン / カルベン / Wittig反応 / 酵素合成 / 切断型スペーサー / ビオチン / 糖鎖分子 / 糖転移酵素 / 光反応基 / ジアジリン / Friedel-Crafts反応 / 芳香族アルデヒド / 酵素的合成
研究概要

【平成10年度の研究実績概要】複雑な糖鎖型の有用プローブを合成する目的に、酵素法を始めとして保護や脱保護の必要がない方法論が検討されている。本研究では、全く新しい萌芽的試みとして、外部から特異的に認識可能な切断性タグを組み込んだ人工基質を用いる糖鎖形成と変換を検討した。
1. 切断性光反応基の開発 まず、切断可能なタグについて検討した。すでに前年度の成果で、極めて汎用性の高いアルデヒド型のジアリジンが簡単に合成可能となったので、これを用いてWittig反応により桂皮酸型の誘導体とし、切断基を導入するための前駆体をえた。次いで、これを酸化してジオール体へと導き目的の切断型とした。さらに、このものを常法のシスジオール酸化反応にかけると、炭素-炭素結合の開裂により最初の原料が高収率でえられることから、期待通りの切断能を有することも確認した。
2. プローブの酵素合成 我々が開発した、解析効率化のためのビオチン化プローブ合成を目的に、光反応性のN-アセチルグルコサミンを基質とする酵素反応を検討した。この人工基質は、ガラクトース転移酵素の良好な基質となり、目的のビオチン化ジアリジンを有するN-アセチルラクトサミンプローブを高収率で得た。
3. オキシアミン型ジアリジンの開発 極めて多種多様の糖鎖構造を効率良く光アフィニティープローブに誘導するには、糖鎖を、無保護のまま利用できる方法の開発が極めて重要である。本年度は、オキムライゲーションを利用し、種々の非放射性光アフィニティープローブが調製可能な実用的試薬を開発した。また、これを種々の糖鎖型プローブ合成に応用し、レクチンの光アフィニティーラベルも検討した。その結果、各々の糖鎖に結合するレクチンがいずれも特異的にラベルされ、非放射性プローブの極めて簡単な合成法を確立した。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] U.Kempin: "A New Cleavable Carbene-Generating Reagent with 3-Phenyl-3-trifluoromethyldiazirine Photophore" Heterocycles. 49. 465-468 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 畑中 保丸: "構造生物学的有機化学:光アフィニティーラベルによる蛋白質機能構造のプロービング" 有機合成化学協会誌. 56. 581-590 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 畑中 保丸: "光アフィニティーラベル:プローブ設計と蛋白質機能構造解析への応用" ファルマシア. 34. 820-824 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] U.Kempin: "Analysis of Carbohydrate-Protein Interacting Systems by Photocrosslinking Technique" Photomedicine and Photobiology. 印刷中.

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] M.Hashimoto: "A Versatile Approach for Functionalization of 3-Aryl-3-triflouromethyldiazirine Photophor" Heterocycles. 46. 119-122 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Hatanaka: "Biotinyl Diazirine Photophor" Heterocycles. 47. 625-632 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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