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GPIアンカータンパク質によるシグナル伝達におけるスフィンゴ糖脂質の役割

研究課題

研究課題/領域番号 09878130
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 構造生物化学
研究機関(財)東京都臨床医学総合研究所

研究代表者

笠原 浩二  (財)東京都臨床医学総合研究所, 生命情報研究部門, 研究員 (60250213)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードガングリオシド / スフィンゴ糖脂質 / srcファミリーキナーゼ / ミクロドメイン / カベオラ
研究概要

申請者は神経系におけるガングリオシドの機能の解明を目的として、抗ガングリオシド抗体で免疫沈降する際に共沈してくる蛋白質の同定を試みた。
ラット脳TritonX-100遠心上清の抗ガングリオシドGD3抗体による免疫沈降物に[γ-^<32>P]ATPを加えたところ、分子量53,56kDaの蛋白質の特異的なチロシンリン酸化が検出された。ペプチドマッピングおよび免疫沈降実験から、srcファミリーチロシンキナーゼLynであることがわかった。CHO細胞(ガングリオシドとしてGM3のみ発現、GM3はGD3合成酵素の基質)にガングリオシドGD3合成酵素遺伝子およびLyn遺伝子のcDNAを共発現させたところ、抗GD3抗体でLyn活性が共沈し、抗Lyn抗体でガングリオシドGD3が共沈した。抗GD3抗体はラット小脳初代培養ニューロンにおいてLynを活性化し、一過性のチロシンリン酸化を引き起こした。さらにショ糖密度勾配遠心で、ラット小脳LynおよびCHO細胞に発現させたLynはスフィンゴ脂質マイクロドメイン画分に回収された。CHO細胞にGD3合成酵素cDNAを発現させたところ、抗GD3抗体でカベオリン(マイクロドメインマーカー蛋白質)が共沈した。以上の結果から、ガングリオシドGD3はラット脳膜上のスフィンゴ脂質マイクロドメインにおいてLynと結合しており、その活性を制御している可能性が考えられる。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kohji Kasahara et al.: "Association of src family tyrosine kinase Lyn with ganglioside GD3 in rat brain. Possible regulation of Lyn by glycosphingolipid in caveolae-like domains." Journal of Biological Chemistry. 272(47). 29947-29953 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Kohji Kasahara et al.: "Kinases and phosphatases in lymphocyte and neuronal signaling." Yakura H.ed.Springer-Verlag, 2 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 笠原浩二: "蛋白質核酸酵素" 共立出版, 2 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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