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小脳におけるパルス状一酸化窒素発生の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 09878193
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 神経科学一般
研究機関日本医科大学

研究代表者

西野 武士  日本医科大学, 医学部, 教授 (40094312)

研究分担者 岩崎 俊雄  日本医科大学, 医学部, 助手 (40277497)
岡本 研  日本医科大学, 医学部, 助手 (60267143)
堀 弘幸  日本医科大学, 医学部, 助手 (20256960)
永原 則之  日本医科大学, 医学部, 助手 (10208043)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
キーワードnNOS / hitric oxide / sinal transduction / flavoprotein / Ca / heme
研究概要

NO合成酵素は分子量30万前後の2量体蛋白質であり、複数の反応中心をもつ複合金属フラビン酵素である。サブユニットあたり1つのHeme,FAD,FMN,Tetrahydrobiopterin,Calmodulinを含む。フリーラジカル産生酵素であり、複数の反応中心にそれぞれ異なる基質が反応し、反応中心間に電子伝達がおこるという性質を有している。NO合成酵素は、情報伝達の発生器として注目を集めている酵素で酵素である。本研究の今までの研究経過とその成果は以下のとおりである。小脳局在型NO合成酵素につき、その安定性に関与する新しい因子の検索を行いながらcDNA発現系による大量調整法を手がけてきた。ラット小脳よりNO合成酵素の精製は、今まで多くの研究室で試みられてきたが、酵素活性は極めて不安定であり、その活性は0℃でも1〜2時間で80%の活性を失うことが知られている。しかし我々は不安定性の原因につき検討した結果、リン脂質とCaが関与した問題であることを見い出した。Caキレート剤であるEGTAによりその活性低下は防げることが判明し、その機構としてCaにより安定化因子であるリン脂質が酵素より解離し、酵素を失活させることが判明した。安定化の主要物質はphospholipase,PE特異的結合蛋白処理でその作用が消失することおよびTLC分析、TOF-massからPhosphatidyletanolamine(PE)であることは知られた。以上の結果は、生理的には調節的な意義を予想させた。即ち、Caが単にCalmodulinを介した酵素活性化ばかりでなく、さらに高濃度(mM程度)のCaがリン脂質を酵素から離し活性を停止させるダウンレギュレーションとしても働いていることが予想された。このことはNO放出がパルス上に行われることを想定させる。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Hori,T.Iwasaki,Y.Kurahashi,T.Nishino: "Calcium Dependent Inactivation of Neuronal Nitric Oxide Synthase:Evidence for the Existence of Stabilization/Activation Factor." Biochem.Biophys.Res.Commun.234,. 476-480 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Otsubo,H.Hori,R.Sawa,S.Susumi,T.Nishino.T.Araki.: "Activity and isoform of Nitric oxide Synthase in Human Placenta." J.Jpn.Soc.Women Nutr.Metab.3,. 16-18 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] H.Hori,T.Iwasaki,Y.Kurahashi,Y.Hayashi,M.Umeda,T.Nishino: "Effect of phospholipids on calcium-dependent inactivation of neuronal nitric oxide synthase." Jpn.J.Pharmacol.75,. 26- (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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