研究課題/領域番号 |
09878199
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
伊佐 正 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (20212805)
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研究分担者 |
相澤 寛 弘前大学, 医学部, 助教授 (40222434)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 視覚運動変換 / 上丘 / 眼球運動 / 反応時間 / アセチルコリン / ニコチン受容体 / ニホンザル / 盲視 / 視覚野 / サル / 到達運動 / 意識 |
研究概要 |
本研究ではサルにおいて網膜から外側膝状体を介して第一次視覚野に投射するいわゆる膝状体系として作用すると考えられる上丘から視蓋前野を介して大脳皮質高次視覚野に投射する非膝状体系の機能を明らかにすることを目的としている。そので今年度の研究では上丘浅層に入力する視覚入力が視蓋前野を介して大脳皮質に至る経路をたどるのか、それとも上丘浅層から直接中間・深層に信号が伝播されて運動を駆動させるのか、その切り替えがどのように行われるのかを、サルのサッケード運動の反応時間を指標として調べることにした。 その結果、サッケード課題遂行中のサルの上丘にアセチルコリンのアゴニストであるニコチンを微量注入するとサッケードの反応時間は信号が一度視蓋前野から大脳皮質に伝えられて起きると考えられるような150msという長い時間から、浅層から中間・深層へ直接伝えられると考えられるような100msという短い時間に劇的に変化することが見出された。したがって、上丘へ入yろくするアセチルコリン作動性システムは上丘におけるニコチン受容体の活性化を介して、非膝状体系における視覚信号の流れの切り替えに関与し得ることが明らかになった。
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