研究課題/領域番号 |
09891002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉良 安之 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (30195408)
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研究分担者 |
鶴田 和美 名古屋大学, 学生相談室, 助教授 (90123356)
沢崎 俊之 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (30226063)
徳田 完二 北海道教育大学, 保健管理センター, 助教授 (00172148)
菅野 信夫 京都大学, 学生懇話室, 講師 (00169799)
斉藤 憲司 東京工業大学, 保健管理センター, 助教授 (50225702)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1997年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 学生相談 / 大学教育 / 人間性育成 / 心理臨床学 / 修学 / 進路選択 / 教育方法 / スクールカウンセリング |
研究概要 |
1)大学における人間性育成のための教育の一環としての学生相談の理念 これからの新しい学生相談は、(1)修学や進路選択に関する個別相談活動と、(2)個別相談活動から得た経験を生かした、対人関係の充実、人格形成の促進、自己理解の深化などを目標とする「人間性育成のための教育活動」とを有機的に結びつけたものになっていく必要がある。これは心理臨床学を学問的な基盤とした専門的相談・教育活動であり、「教育機関における心理相談活動」として、小・中・高校などでのスクールカウンセリング活動のモデルにもなっていくことが期待されるものである。 2)新たな学生相談の理念を実現するための大学組織上の職制 従来の学生相談は病理的学生への治療的相談活動に偏って展開してきており、組織上も、多くの国立大学で学生相談担当者は保健管理センターに配置されている。しかし新しい学生相談を実践するには、制度的にも保健管理の枠組から独立し、独自の組織として位置づけていく必要がある。 3)相談活動と結びついた人間性育成のための教育活動の実践方法 大人数を対象とした講義では、人間関係や人格形成のテーマを取り上げ、学生との対話性を重視した教育方法が有効である。例えば、授業内容について学生に感想や個人的連想を書かせ、それを次の授業時間に取り上げてコメントを行う授業が、すでに一部の学生相談担当者によって行われている。また、少人数授業で相互の対話や討論を通じて直接の人間関係の経験を持つことが、学生に講義では得られない教育効果を与えることも、複数の大学の学生相談担当者によって確認されてきている。
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