研究分担者 |
平 啓介 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50013579)
住 明正 東京大学, 気候システム研究センター, 教授 (10179294)
杉ノ原 伸夫 東京大学, 気候システム研究センター, 教授 (50090519)
山形 俊男 東京大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50091400)
竹内 謙介 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (00107450)
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研究概要 |
北太平洋や北半球大気には約10年からそれ以上の時間スケールを持つ気候変動が存在することが指摘されてきており,大気海洋相互作用の現れであると考えられている.この数十年スケール変動の解明に向けた研究は,気候システム研究の一つの必然的方向であり,国際的にもこのためCLIVAR(気候変動特性とその予測可能性研究)計画が策定されつつある.本研究は,海洋(物理・化学)研究者・気象研究者の参加のもと,本邦におけるこの課題の具体的な研究実行計画と実行母体となる構成員の策定を行なうものであった. 主な活動を列挙する.1)1997年度気象学会春季大会時に本研究組織に加わる2名がコンビナ-となって数十年スケール変動に対する分科会を開催(月刊海洋1997年11月号に特集されている),2)文部省特別事業費研究GGOSに関するシンポジウム時の11月14日に全体会合を開催,3)3月24・25日に仙台で最終全体会合を開催(予定).またこの他学会や研究集会,電子メールを利用し,小グループによる打ち合せを随時行ってきた. この結果,この課題は多くの研究要素をもっているので長期にわたる研究となることが予想されるため,焦点を絞って研究プロジェクトを組み立てていくべきであるとの結論となった.先ず先頭をきる第1のプロジェクトは,北太平洋中緯度における表層水塊の沈み込み過程に焦点を絞ったものとし,海洋の観測的研究2課題と数値モデリング1課題を柱にした文部省科件費特定領域研究(B)を次年度以降申請することとした.
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