研究課題/領域番号 |
09894022
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
機能・物性・材料
|
研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
北川 進 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (20140303)
|
研究分担者 |
加藤 礼三 東京大学, 物性研究所, 助教授 (80169531)
稲辺 保 北海道大学, 理学研究科, 教授 (20168412)
山下 正廣 名古屋大学, 情報文化学部, 助教授 (60167707)
橋本 和仁 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (00172859)
十倉 好紀 東京大学, 工学系研究科, 教授 (30143382)
|
研究期間 (年度) |
1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | 外場応答 / 金属錯体集積体 / 複合電子系 / 多重機能 / dーπ相互作用 / 二重交換相互作用 / 光誘起相転移 |
研究概要 |
金属錯体をビルディングブロックとして、これらを強い結合(共有結合、金属ー金属結合、配位結合など)や弱い結合(水素結合、dーπおよびπーπ相互作用)で無限に集積した金属錯体集積体では、分子構造、結晶構造、電子構造の制御により、s,p,d,σ,π,δ電子が多様に関わる複合電子系を創製することが可能となり、これに基づく新しい物性・機能・反応性の期待される。そこで、金属イオンの持つ多彩な電子状態、配位子の持つ次元性の制御機能など金属錯体の特色を最大限に活用し、金属錯体の分子集合体から様々な物性・機能性、特に既存の無機および有機化合物の機能を超える画期的な多重機能性を持つ系の構築をめざし、特に光、磁気、電場等の外場によって誘起される機能に焦点を絞って合計2回のシンポジウムを開催した。当該分野における現状と今後の研究の展開について集中的な議論を行った結果、金属錯体集積体の合理的合成法の確立と新しい機能の開発およびその理論的研究の3点を並行して推進することが最も望ましい形であるとの認識を得た。また、すでに本研究グループの分担者らにより、dーπ相互作用や二重交換相互作用による電荷ースピンの結合からくる特異な輸送現象と磁気的性質の発現、多様な荷電・スピン状態を持つ系の光誘起による相転移からくる磁性変換現象などの外場応答型の新しい物性を示す興味深い系が見いだされつつある。これらの萌芽的研究をさらに飛躍的に発展させ、遷移金属錯体を舞台としてくり広げられる新しい物性や機能性の発現させるために、代表者・分担者が一堂に会しての集中的な全体討論に加えて、個々の分担者と代表者間でも緊密な情報交換を行いつつ研究を推進した。
|