研究課題/領域番号 |
09895005
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
設計工学・機械要素・トライボロジー
|
研究機関 | 東京都立科学技術大学 |
研究代表者 |
福田 収一 東京都立科学技術大学, 工学部, 教授 (90107095)
|
研究分担者 |
松浦 慶総 横浜大学, 工学部, 助手 (70282960)
伊藤 照明 徳島大学, 工学部, 講師 (90284306)
大久保 雅史 岡山県立大学, 情報工学部, 助教授 (10233074)
村上 存 東京大学, 工学部, 助教授 (20212251)
|
研究期間 (年度) |
1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1997年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
|
キーワード | 設計教育 / グローバル化 / 国際比較 / 問題解決能力 / 異分野協調 / コミュニケーション能力 / 体験学習 / 企画能力 |
研究概要 |
アメリカ、ヨーロッパ等の設計教育事情調査を行った。とくに日米では、次の基本的な相違が明らかとなった。 1.日本は、演繹的な、方法論を天下り式に与えるhow重視である。アメリカは、学生自身が帰納的に問題解決を目指すwhat重視へ急激に移行している。 2.アメリカでは、学生が自分の知識、経験の範囲内で解決できる具体的問題を与え、実際に製作させる。設計と生産の一体化の問題も、簡便なRP装置により、具体的に必要な知識、経験を体得させる。 3.問題解決能力開発の重要なカリキュラムと認識されている設計コンテストは、全米で実施され、しかも協調能力開発の目的から、チームワーキングが奨励され、他の学生の問題解決過程を観察させ、新しい問題解決の方法を体験的に発見させる。 4.積極的に異分野、例えば機械、ビジネス、美学専攻等の学生にチームを組ませ、同一課題を与え、協調能力の関発を図っている。 5.設計を、管理、経済、法律まで含む大きな「企画」問題として捉えた、マネージャー育成に近い教育である。さらに、大学によっては会社、とくにベンチャ会社の人に授業を担当させ、製品開発の発想を学ばせている。したがって、アメリカは、設計仕様を固めるまでの設計「準備」活動を、日本は設計仕様が固まってからの設計の詳細化活動を重視している。 本調査結果を基礎にStanford Univと協力して、新しい設計教育を東京都立科学技術大学で平成10年度試行することとなった。
|