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船舶の長期性能推定手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09895021
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分企画調査
研究分野 船舶工学
研究機関大阪大学

研究代表者

内藤 林  大阪大学, 工学部, 教授 (20093437)

研究分担者 梅田 直哉  水産庁工学研究所, 漁船工学部, 船体性能研究室長
宮本 雅史  日立造船(株), 船舶防衛事業本部, 主席技師
大津 晧平  東京商船大学, 商船学部, 教授 (40016944)
柏木 正  九州大学, 応用力学研究所, 助教授 (00161026)
高木 健  大阪大学, 工学部, 助教授 (90183433)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード船速の確率密度関数 / 抵抗増加 / 風圧増加 / 生物汚損抵抗 / 性能の経年劣化 / 実海域推進性能
研究概要

本調査研究は実海域を航行する船舶の長期間の把握を目的としたものである。
船舶は実海域、すなわち波浪、風、海流が存在する自然環境を経年劣化、生物汚損を生じさせながら航行する。この時船速、燃料消費量、主機馬力に代表される船舶性能は絶えず変化している。この船舶の運行する状態での船舶性能の合理的かつ精度良い把握を目的としている。本調査研究は、多分野の人々の参加のもとで議論され、代表者の所で具体的な計算等が実行されたものでえられた結論を以下に示す。
1.船速を低下させる要因を経年劣化、生物汚損、波浪、風、海流の5つに分類し、それぞれの要因によって生ずる船速低下量の確率密度関数を推定した。そしてこの確率密度関数を用いて実海域中における船舶性能(船速、燃料消費量、主機馬力)の理論的推定を行った。その結果は航海実績から求めた確率密度関数と良く合い、本理論推定法の有効性が確かめられた。
2.前記の方法によって得られる確率密度関数を用いて船舶性能の点数化を行ない、船舶性能を評価する手法を明らかにした。その結果から、確率論の立場から望ましい評価法は性能評価関数に指数関数を用いたものであり、設計を行う立場からは性能評価関数に2次関数を用いても良いことが明らかになった。
3.波浪に対する設計余裕として用いられてきた馬力に対するシ-マージンと船速との関係を調べ、シ-マージンの持つ意味を定量的に明らかにした。そして就航期間、就航経路そしてある船速を維持する確率を与えれば、その時に必要なシ-マージンが定まることを示した。
4.実海域における船舶性能の評価法を利用した船舶の総合評価について指針を示した。
本調査研究は実海域における船舶性能を保証することについて新しい道を拓くものである。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 内藤 林: "実海域における船体応答の長期予測法に関する研究" 関西造船協会誌. 230. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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