研究課題/領域番号 |
09898017
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
佐藤 浩 長崎大学, 医学部, 助教授 (50072947)
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研究分担者 |
黒沢 努 大阪大学, 医学部, 助教授 (60129997)
山本 博 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (00108797)
八神 健一 筑波大学, 基礎医学, 助教授 (40166476)
万年 和明 大分医科大学, 医学部, 助教授 (20145361)
有川 二郎 北海道大学, 医学部, 教授 (10142704)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 遺伝子改変動物 / 微生物 / ガイドライン / SPF |
研究概要 |
○遺伝子改変動物の抗体調査結果: 平成9年10月23日発信で国立大学動物実験施設協議会加盟施設(国動協)に対しマウス血清の収集協力を依頼し、25校の施設から計203検体のマウス血清を収集できた。実験動物中央研究所において基本8項目(血清反応A)のメニュー+カ-バチルスの9項目に対する抗体検査を行ったのち、さらにMVM/MPV・PVM・TMEV・LCM・EDIM検査を追加検査した。その総合結果は、意外にも収集されたマウス血清は清浄な抗体プロフィールを示した。例えばマウス肝炎ウイルス(MHV)の陽性例はゼロであった。これらの結果から各施設が懸命に微生物学的清浄化を図っていることが伺い知れると同時に、サンプリング側の問題も一面存在することが推測された。 ○遺伝子改変動物や系統動物の授受・導入にあたっての微生物モニタリング実態調査(書面調査)結果: 平成10年1月8日発信で国動協に対し調査を行った。その結果回答率は92%(49/53)であった。調査結果概要は、(1)遺伝子改変動物を導入した経験施設は47施設(96%)でほとんどの施設が遺伝子改変動物を導入した経験を保有していたこと。(2)そのうち、国外からの施設が28施設(57%)であったこと、また、(3)国外19機関から導入していることが判明した。(4)そのうち北米からが14/19(74%)、ヨーロッパからが5/19(26%)であり圧倒的に北米からの導入が主体であった。(5)微生物では国内を通じて陽性頻度が高かったのは、MHV、パスツレラ・ニューモトロピカ・マイコプラズマ、蟯虫であり、一方、(6)国外からの導入例ではパスツレラ、トリコモナス等であり、その分布に若干異なりが認められた。いずれにしろ、各国動協施設ではかなりの遺伝子改変動物がインターナショナルに授受されていることが判明し、本科研班が作成しつつある授受の際のガイドラインの改訂が必須であることが再認識された。
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