研究課題/領域番号 |
09F09129
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
金田 安史 大阪大学, 医学系研究科, 教授
|
研究分担者 |
VOGLER Christine Sandra 大阪大学, 医学系研究科, 外国人特別研究員
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
|
配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | ヒストン修飾 / クロマチン / 転写調節 / ES細胞 / Whsc1 |
研究概要 |
4p-症候群の原因遺伝子であるヒストンメチル化酵素Whsc1の機能を、心臓形成を支配するホメオドメイン転写因子Nkx2.5とWhsc1の協調した転写制御に焦点を当てて明らかにするために、ES細胞の心筋細胞分化系を試みた。Whsc1を欠損したES細胞はHanging drop法では拍動心筋細胞への分化が抑制されたが、Flk+細胞を抗体を用いてFACSソートし、Op9細胞をフィーダー細胞に用いて、さらにCSAを添加すると、野生型ES細胞と同等に心筋細胞に分化し、単純に心筋細胞への分化が遺伝子欠損により起きる訳でないことが判明した。従って、Whsc1が単純に細胞分化に伴う遺伝子の選別に機能するのではなく、予想したように、何かの調整に機能することが示唆された。また一方で、Whsc1の細胞局在解析では、Whsc1が細胞分裂期に凝集した染色体に局在することを見出した。しかもWhsc1抗体で染色されない染色体が1本存在する。以上の結果は細胞分裂期には転写は一般には不活性化されることから、Whsc1が転写のメモリーに機能することを示唆するとともに、不活性X染色体ではWhsc1が排除されている可能性を示す。今後、細胞周期およびX染色体不活性か、再活性化過程で、Whsc1の細胞局在を追跡する目的で、Whsc1を認識するモノクローナル抗体の作成を試み、細胞染色検定により有効な抗体の絞り込みを行いつつある。
|