研究課題/領域番号 |
09F09144
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高柳 広 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授
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研究分担者 |
FENG H 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 外国人特別研究員
FENG Haotian 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2010年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 破骨細胞 / カルシウムシグナル / NFATc1 / 転写因子 / FK506 / RANKLシグナル |
研究概要 |
FKBP14は破骨細胞分化過程においてRANK1刺激に伴って発現が誘導されることを見出したが、FKBP14遺伝子を単独でノックダウンしても、破骨細胞分化に顕著な際は見られなかった。そこで、FKBP14-カルシニューリン経路に依存しない、他の必須のシグナル伝達について解析を進めた。 (1)破骨細胞分化過程のマスター転写因子NFATc1の活性化はカルシウム-カルシニューリンに依存する。その分子メカニズムの解明に着手し、MAPKKKファミリーに属するTAK1がNFATc1を顕著に活性化することを見出した。 (2)骨髄細胞由来破骨細胞前駆細胞にTAK1を過剰発現すると、リン酸化フォームのNFATc1が増加した。 (3)TAK1はカルシニューリンに対して抑制的に働くRCAN1と結合することが報告されている。そこで、RCAN1の破骨細胞分化における役割を解析した。RCANは3つのメンバー(RCAN1、RCAN2、RCAN3)でファミリーを構成している。これらはすべて破骨細胞前駆細胞の段階から分化過程を通して発現していることを確認した。そこで、これらにたいするshRNAを作成し、破骨細胞分化に対する効果を検討した。各種、RCANに対するノックダウン効果が十分であることを確認したが、これらのshRNAは破骨細胞分化を抑制しなかった。3つのアイソフォームが存在するために、1つの発現抑制を他のアイソフォームが相補している可能性が示唆される。そのため、3つのアイソフォームを共通して認識するshRNAやdominant negativeに機能するRCAN1の過剰発現の効果を検討することで、TAK1-RCANs-NFATc1シグナル経路の意義を明らかにすることが必要と考えられた。
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