研究課題/領域番号 |
09F09240
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
中村 浩之 学習院大学, 理学部, 教授
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研究分担者 |
KIM Y. 学習院大学, 理学部, 外国人特別研究員
KIM Yongeun 学習院大学, 理学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2011年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2010年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2009年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
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キーワード | 炭素-窒素結合活性化 / 銅触媒 / 炭素-炭素切断反応 / プロパルギルアミン / 1,4-ジアミノ-2-ブチン / 脱アセチレン化反応 / 炭素一窒素結合活性化 / 炭素一炭素切断反応 / 14-ジアミノ-2-ブチン / 不斉配位子 / 不斉合成 |
研究概要 |
本研究では、炭素窒素結合活性化による高度分子変換反応の開発を目的とし、医薬中間体合成への効率的合成手法の確立を目的に研究を進めている。 23年度は、22年度に見出した銅触媒を用いたプロパルギルアミンの脱アセチレン化カップリング反応のスコープとリミテーションについて検討した。従来、銅触媒を用いるアセチレンの反応では、末端アセチレンの場合、ジメチルアミノピリジンのような塩基存在下、末端アセチレン同士のホモカップリング反応が進行することが知られている。しかしながら、プロパルギルアミンにおいては、ジメチルアミノピリジン存在下では、同様のホモカップリング反応が進行するのに対し、塩基非存在下では、一方のプロパルギルアミンからアセチレンが脱離し得られたイミニウムイオンに対し、もう一つのプロパルギルアミンが求核付加反応し、対称1,4-ジアミノ-2-ブチン誘導体が得られることを見出した。一般的な対称1,4-ジアミノ-2-ブチン誘導体の合成法は、ほとんど確立されていないことから、本手法は有機合成において医薬品中間体合成などに応用できる簡便かつ重要な合成法となることが期待される。さらに、銅触媒存在下、プロパルギルアミンと様々な末端アセチレンの脱アセチレン化を伴うカップリング反応が高収率で進行することを見出した。従来、炭素-炭素シグマ結合の切断は容易ではないが、本反応条件下では容易に切断され、アセチレン交換反応が進行した。この新しい反応は、有機合成化学において新しい領域を切り開くトリガーになると考えられる。
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