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アリ-カイガラムシ-オオバギ三者共生系に生じる利害関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09J00458
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 生態・環境
研究機関京都大学

研究代表者

半田 千尋  京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2010年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2009年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードアリ / アリ植物 / オオバギ(Macaranga) / カイガラムシ / 共生 / 相利 / 東南アジア / 熱帯雨林
研究概要

私はこれまで、茎内に共生させたアリに防衛を依存するアリ植物オオバギとその茎内に共生するアリおよびカイガラムシの三者共生系を対象として「生態が未解明であるカイガラムシの本系における役割を明らかにする」と共に、「三者共生系が存続する機構を解明すること」を目的として研究を進めてきた。
これまでに、マレーシア、サラワク州、ランビルヒルズ国立公園の栽培施設内において、オオバギ実生株を用い、カイガラムシの有無を操作する実験を行った。具体的には、アリのみが存在するオオバギ実生株を用いて、一部の株にカイガラムシを導入する処理を行い、残りの株をコントロールとしてアリのみが存在する状態を維持して栽培を続けた「2010年度は、それらの実験株を切り倒してデータ採取を行った。その結果、アリ・カイガラムシ・オオバギ三者共生系の存続においてカイガラムシが重要である可能性が示唆された。
また、アリ植物オオバギ茎内にカイガラムシがどのようにして共生を開始するのかを明らかにするために、これまでに、オオバギの樹冠部に粘着性シートを設置して微小昆虫を採集してきた。2010年度、それらの微小昆虫のDNAを解析した結果、採集された微小昆虫の一部が共生カイガラムシであることが確認され、カイガラムシの若齢幼虫が風に運ばれて分散していることが確かめられた。
次に、アリ植物オオバギ上においてアリがどのようなカイガラムシを受け入れているのかを示すために、共生カイガラムシ、または、まれに葉や茎外部に寄生する非共生性のカイガラムシをオオバギ上に提示し、共生アリの行動観察を行った。その結果、アリは、共生カイガラムシを選択的に巣内に運び入れて共生させていることが判明した。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Development of allometric relationships for accurate estimation of above- and below-ground biomass in tropical secondary forests in Sarawak, Malaysia2009

    • 著者名/発表者名
      Tanaka Kenzo, Tomoaki Ichie, Daisuke Hattori, Takao Itioka, Chihiro Handa, Tadabiro Ohkubo, Joseph Jawa Kendawang, Masashi Nakamura, Mari Sakaguchi, Narumi Takahashi, Mayumi Okamoto, Ayumi Tanaka-Oda, Katsutoshi Sakurai, Ikuo Ninomiya
    • 雑誌名

      Journal of Tropical Ecology Volume 25

      ページ: 371-386

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] アリ-カイガラムシ-オオバギ共生系における三者間の関係とその推移2010

    • 著者名/発表者名
      半田千尋、市岡孝朗
    • 学会等名
      第54回日本応用動物昆虫学会大会
    • 発表場所
      千葉大学西千葉キャンパス
    • 年月日
      2010-03-28
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] アリ-アリ植物オオバギ共生系に共生カイガラムシは必要か?2010

    • 著者名/発表者名
      半田千尋、市岡孝朗
    • 学会等名
      日本生態学会第57回大会
    • 発表場所
      東京大学駒場キャンパス
    • 年月日
      2010-03-17
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2024-03-26  

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