研究課題/領域番号 |
09J00650
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 独立行政法人農業環境技術研究所 (2010) 東京農業大学 (2009) |
研究代表者 |
山崎 健一 独立行政法人農業環境技術研究所, 有機化学物質研究領域, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | バイオレメディエーション / 微生物分解 / トリアジン系除草剤 / 複合微生物系 / 環境汚染物質 / バイオオーグメンテーション / 木質炭化素材 / 放線菌 |
研究概要 |
本研究では世界的に残留が多く報告されているs-トリアジン系除草剤に対して、残留現場(原位置)でのバイオレメディエーション技術の開発を行った。前年度では塩素化、メチルチオ化およびメトキシ化トリアジン模擬汚染土壌中10gに対し、10%の分解菌集積木質炭化素材を用い密栓系で分解評価したが、本年度はトリアジン模擬汚染土壌を50g、分解菌集積木質炭化素材を2%までに減らし円柱カラムで分解評価を行ったところ、4週間後ではトリアジン系除草剤の残留量は初期量の0.1-50%まで減少していた。またs-トリアジン系除草剤に限定されていた技術を拡大するために対象をアミノ-s-タトリアジンであるメラミンの残留を想定し、メラミンを完全分解する複合微生物系の構築を行った。メラミンを分解する複合微生物系の構築はメラミン分解菌とメラミンの毒性代謝物であるシアヌル酸を分解する分解菌および共存菌を用い、木炭還流法により炭化素材へ集積させることに成功した。培地としてメラミン40ppm+エタノール1260ppm培地で還流することによりメラミン分解菌群を効率よく集積することができた。エタノール濃度は還流液の交換毎に630ppm、315ppmと減らしたがメラミンおよびシアヌル酸の分解の抑制は見られなかった。また、MPN法により炭中のメラミン分解菌数が10^9MPN/g以上集積していることが判明した。さらにメラミン残留土壌(メラミン濃度約5.5ppm)にメラミン分解菌群集積炭を乾物重量で5%加え分解試験を行ったところ、10日間で約25%、20日間で約40%分解する事が出来た。
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