研究課題/領域番号 |
09J00664
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 東北大学 (2011) 大阪大学 (2009-2010) |
研究代表者 |
武田 貴志 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2011年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2010年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2009年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 渡環境化 / ナフタレン / 歪み化合物 / アリールアセチレン / ゼトレン / 縮環芳香族化合物 / 渡環環化反応 / デヒドロアヌレン / インデノフルオレン / 多環芳香族化合物 |
研究概要 |
多環芳香族化合物は光学的・電子的物性から興味がもたれている。新規な合成シントン・合成法の開発は新規な多環芳香族化合物の合成に直結することから重要である。昨年度、報告者はテトラエチニルナフタレンの合成に成功している。その結果を踏まえ今年度はテトラエチニルナフタレンの渡環環化反応による新規縮環芳香族化合物への変換を検討した。 1.ビス[10]アヌレンおよびゼトレンの合成の試み 報告者の前所属研究室ではテトラデヒドロジナフト[10]アヌレンの合成とヨウ素による渡環環化によるゼトレン誘導体への変換を報告している。本研究ではビス(テトラデヒドロジナフト[10]アヌレン)の合成とその渡環環化反応によるビスゼトレンへの変換を目指した。今年度は昨年度に合成したビス[10]アヌレンの前駆体となるテトラエチニルナフタレンからビス[10]アヌレンへの変換を検討した。分子内及び分子間での薗頭反応の検討を行ったが、目的物は得られなかった。現在は別のルートによって合成を行うことを計画している。 2.テトラキス(フェニルエチニル)ナフタレンの合成とその渡環環化反応 テトラキス(フェニルエチニル)ナフタレンの合成を行った。そのX線構造解析からは4つのフェニルエチニル基がナフタレン平面内で分子の外側へ開く構造とナフタレン骨格がねじれる二つの配座異性体が観測された。このものとヨウ素を反応させたところ一方の二つのアセチレンの間で渡環環化した生成物が得られた。現在、反応条件の最適化を行っている。
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