研究課題
特別研究員奨励費
本研究計画の2年度目に実施した調査・研究・成果報告は以下の通りである。米国南西部先住民ズニのズニ博物館長による日本国内博物館収蔵資料調査について、江戸東京博物館での民族藝術学会(4月)、立教大学での日本文化人類学会(6月)にて概要を口頭発表した。5月に国立民族学博物館で開催されたサントリー文化財団のプロジェクト、および、11月のアジア太平洋資料センターでの連続講座にて、ホピ族の宝飾品産業形成史についての口頭発表を行った。日本国内における文化人類学者と米国先住民コミュニティの知的財産を通した関わりについては、10月の東北大学での共同研究会、12月の国立民族学博物館での共同研究会にてそれぞれ口頭発表をした。加えて、11月のアメリカ人類学会(米国ルイジアナ州)と、2011年1月の国際シンポジウム(北海道)では、英語と日本語による口頭発表を行い、日本語圏以外の研究者との研究成果の共有を図った。年度内に開催された北海道大学アイヌ・先住民研究センターの共同研究でも口頭発表を2度行い(6月、11月)、研究者とアイヌ民族のアーティストや商工会役員等と研究成果の共有を行った。文化人類学を専攻する研究者や先住民族の知的財産問題の関係者以外への成果の公開も行った。10月に獨協大学で行った連続講座での講演である。米国先住民の知的財産問題に関するアウトリーチ活動も行い、日本国内の消費者、ホピとズニのアーティスト、ギャラリー経営者、自治政府知事との共有を図った。米国アリゾナ州とニューメキシコ州での3週間ほどのフィールドワークも実施し、アーティストやその拡大家族成員を対象に、制作技術やコミュニティにおける知的財産(宗教的知識)の管理の様態について聞き取りをした。これら調査で得られた資料の分析・整理を進め、学術論文を複数投稿すると共に、学位論文(社会人類学博士)を執筆した。
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すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (23件) 図書 (3件) 備考 (2件)
『国立民族学博物館研究報告』、国立民族学博物館
巻: 35-3(印刷中)
40018750751
『民族藝術』、民族藝術学会
巻: 27(印刷中)
Ethnoscripts Institute for Ethnology, University of Hamburg, Germany
巻: (印刷中)
国立民族学博物館(編)『自然のこえ 命のかたち-カナダ先住民の生みだす美』、昭和堂
ページ: 43-46
ページ: 11-46
『アジア遊学』(特集:古代世界の霊魂観)、勉誠出版 128号
ページ: 172-184
『先住民族の10年News』、先住民族の10年市民連絡会 151号
ページ: 5-7
『先住民族の10年News』、先住民族の10年市民連絡会 153号
ページ: 12-14
『先住民族の10年News』、先住民族の10年市民連絡会 155号
ページ: 10-13
『月刊みんばく』2009年9月号(「カナダ特別展特集) 第33巻第9号
ページ: 6-7
『月刊みんばく』2009年10月号 第33巻第10号
ページ: 15-15
『みんばくe-news』101号(みんばくのオタカラ) 101号(オンライン)
『くらしの百科WEST』産経新聞社 2009年11号
ページ: 19-19
http://www.minpaku.ac.jp/research/sr/929.html
http://www.minpaku.acjp/research/sr/929.html