研究課題/領域番号 |
09J02299
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
狩野 文浩 京都大学, 霊長類研究所, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 類人猿 / 目の動き / アイ・トラッキング / チンパンジー / ゴリラ / オランウータン / マックス・プランク研究所 / 情動 / 眼球運動 / 情動行動 / 注視反応 / 顔 / 視線の向き / 種間差 |
研究概要 |
前年度は、類人猿におけるアイ・トラッキングの研究に集中した。本年度も引き続きこの研究を継続した。 類人猿におけるアイ・トラッキング研究は、霊長類研究所のチンパンジー6個体を対象として始まった(22年度)。23年度は、個体数を増やすために他の類人猿施設でも同様の実験を行い、対象種を他の類人猿種に拡張した。そのために、国内の林原類人猿研究所と共同研究して、他のチンパンジー個体をテストしたり、ドイツのマックスプランク研究所と共同研究して、オランウータンやゴリラをテストしたりした。24年度ほ、そのデータを解析し、論文にまとめた。2本あり、いずれもヒトと類人猿3種の種比較研究で、1本は視線を移動させるタイミングについて、もう1本は顔の見方についてである。前者は心理学分野に定評のあるVision Researchの表紙を飾った。後者はJournal of eomparative psychology誌において現在査読中である。 本研究課題で掲げていた一つのテーマは、自然に行動するチンパンジーの動きを量的に分析し、ヒトと比較することであった。それに関連して、本年度は、新たに、頭部搭載型のアイ・トラッカーを用いた研究を開始した。これまでの類人猿のアイ・トラッキングの手法では、モニタ上に視覚刺激を提示しその見方を調べていたが、この頭部搭載型のアイ・トラッカーを用いることによって、自然に行動し、環境や他個体とインタラクションするチンパンジーの眼球運動を記録することができるようになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
多くの成果が学術論文として発表された。
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今後の研究の推進方策 |
来年度からも、海外学振を得て、ドイツ・マックスプランク研究所においてさらに類人猿アイ・トラッキングの研究を続ける(研究課題名:ヒト科4属における比較アイ・トラッキング研究-視線追従と予測的注視)。
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