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上ヌビアにおけるクシュ王国形成過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09J02807
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 考古学
研究機関早稲田大学

研究代表者

坂本 翼  早稲田大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2009 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードスーダン / メロエ / クシュ王国 / 弓環 / 青銅製鐘 / 考古学 / 相対編年 / メロエ期 / セリエーション / 土器 / ヌビア / スーダン考古学 / メロエ王国 / 支配構造 / 権力 / 主体的行為 / 編年
研究概要

今年度は、研究拠点の移動を主として推移した。去年6月末にスーダンから帰国したのち、この1月からはフランス・リール第三大学へと移動し研究を継続している。とりわけ従事したのは、全6章から構成される博士論文へ向けた分析作業であり、主なものとしてはスーダンで獲得した土器実測図の整理とデータ化、特殊遺物の集成作業が挙げられる。
このうち特殊遺物として目下集成を続けている「弓環(Archer's loose)」に関して述べれば、その数量的分布範囲から次のことが明らかとなった。メロエ王国(クシュ王国においてメロエが中心となる時代の別称)崩壊直前から直後にかけて継続的に出土することで知られるこの遺物は従来、神殿のレリーフ中にこの装身具を身につけている王の姿が認められることから、王家に属するものであると想定されてきた。しかしながら、実際の分布はその勢力中心地たる王墓地からほとんど出土せず、むしろメロエ王家とはおよそ関わりのない遺跡において多数出土する傾向を示した。即ちこの遺物は、歴史資料中でメロエ王国衰退の決定的要因としてたびたび言及されてきた異民族侵入、そしてその勢力分布図を直接的に示す物証として見なしうるということである。そのため、この遺物を手掛かりとしてメロエ王国崩壊前後の社会的様相を実証的に議論してゆくことが可能になる。青銅製の鐘(Bell)についても同様であり、こちらは王墓地へと明白に集中する出土傾向を掴むことができた。これをそれぞれ一章分とし、クシュ王国形成からその衰退までを物質資料に即して論じてゆく。
以上それぞれ一章ずつを含む全6章が、フランス語の博士論文として結実することになる。

報告書

(3件)
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] クシュ王国の支配-その構造に関する存在論的考察の試み-2010

    • 著者名/発表者名
      坂本翼
    • 雑誌名

      早稲田大学大学院文学研究科紀要 第4分冊 55

      ページ: 119-129

    • NAID

      120002809409

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Chronological Development of Tomb Structures in Meroitic Lower Nubia : A typological approach2010

    • 著者名/発表者名
      Tsubasa SAKAMOTO
    • 学会等名
      the 12th International Conference for Nubian Studies
    • 発表場所
      British Museum, London.
    • 年月日
      2010-08-03
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] メロエ期下ヌビアの墓編年2009

    • 著者名/発表者名
      坂本翼
    • 学会等名
      日本西アジア考古学会 第14回総会・大会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2009-06-14
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2024-03-26  

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