研究課題/領域番号 |
09J03288
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
超高層物理学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
米田 瑞生 東北大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2010年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2009年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 木星 / イオ / 磁気圏 / 火山 / 中間赤外線 / ナトリウム / 磁気圈 |
研究概要 |
木星内部磁気圏には、多数の火山を持つ衛星イオが存在する。イオでは、多量の火山性ガス発生し、電離したガスはイオ重力圏を脱出し、木星磁気圏プラズマとなる。太陽風によってプラズマが供給される地球の磁気圏とは異なり、「イオ山→イオ大気→イオ電離圏→木星内部磁気圏→木星中間・外部磁気圏」というプロセスが存在することが予想されるが、このプロセスが定量的に示されたことは未だかつてない。 本特別研究員は、ウィーンで行われた国際学会EGUや、幕張で行われた日本地球科学連合学会で情報収集を行い、ハッブル宇宙望遠鏡で得られた、木星磁気圏の重要な現象である、木星オーロラのデータを得た。 これらの情報を踏まえた上で、チリ・東京大学アタカマ天文台に於いて、中間赤外線観測でイオの火山活動度を測定し、所属研究室のハレアカラ高高度無人観測所で、イオ電離圏イオンが流出再中性化して生じるナトリウム雲の観測を昨年度より継続して行った。これらのデータや海外学会で得たデータ、及び本人が解析した木星オーロラ性の電波強度の結果より、イオの火山活動の変化に応じて、木星磁気圏のプラズマの量、木星オーロラの形状や明るさが変化している様子がとらえられた。 また一部成果は、アメリカ地球物理学会論文誌、「Geophysical Research Letters」に投稿・掲載されている。
|