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情報源の空間・時間相関を利用した通信路統合復号法

研究課題

研究課題/領域番号 09J03320
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 通信・ネットワーク工学
研究機関名古屋大学

研究代表者

小林 健太郎  名古屋大学, エコトピア科学研究所, 助教

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード無線センサネットワーク / 観測データの相関 / 空間相関・時間相関 / 分散符号化・統合復号 / 通信路誤り訂正 / Shannon/Slepian-Wolf限界 / 相関推定 / Shannon / Slepian-Wolf限界
研究概要

平成21年度に引き続き,無線センサネットワークにおける観測データの空間的・時間的な相関の特徴に着目し,センサ情報の相関に基づき無線通信で生じた誤りを訂正する分散符号化・統合復号の検討を行った.
まず,平成21年度の検討に基づき,観測データの時間的な変動の大きさによりセンサのADコンバータの出力に空間的な相関が高いビットと低いビットの箇所が混在する場合,それが観測データの相関の推定精度,ひいて誤り訂正の性能を大きく劣化させる要因となることを解析的に明らかにした.さらに,センサのADCコンバータ出力に簡単なグレイ符号化を用いてADCコンバータ出力に生じるビットの繰り上がりを回避することで誤り訂正の性能を大きく向上できることを,実測した室温データに基づいた性能評価により明らかにした.以上により,無線センサネットワークを用いた環境データ収集において,提案した分散符号化・統合復号方式は無線通信で生じた誤りの低減,ひいては所望の通信品質を満たすために必要な送信電力の削減に有効であることを示した.
また,観測データをそのまま送信するだけでなく,観測データの時間的な相関に応じたデータ圧縮の組み合わせについても検討を行った.情報量を基準としたデータの圧縮による送信電力削減の効果と冗長が削減されることによる誤り訂正効果低減の影響のトレードオフ関係について性能評価を行った.これより,提案した分散符号化・統合復号方式は単純なパリティビットのパンクチャだけでも無線通信品質を保ちつつ最適なデータ圧縮が達成できる性能範囲があることを示した.

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2011 2010 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 観測データ間の相関を利用した統合復号法へのADCビットレベルに応じた相関推定の適用2010

    • 著者名/発表者名
      小林健太郎, 山里敬也, 片山正昭
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌

      巻: vol.J93-A,no.5 ページ: 353-364

    • NAID

      110007610191

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] EXIT Analysis for MAP-based Joint Iterative Decoding of Separately Encoded Correlated Sources2010

    • 著者名/発表者名
      K.Kobayashi, T.Yamazato, M.Katayama
    • 雑誌名

      IEICE Transactions on Communications

      巻: vol.E93-B,no.12 ページ: 3509-3513

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Study on Joint Channel Decoding Using Spatial Correlation of Sensor Observations According to ADC Bit levels2010

    • 著者名/発表者名
      K.Kobayashi, T.Yamazato, M.Katayama
    • 雑誌名

      Proceedings of IEEE International Workshop on Wireless Distributed Networks (WDN2010)

      ページ: 484-489

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Decoding of Separately Encoded Multiple Correlated Sources Transmitted over Noisy Channels2009

    • 著者名/発表者名
      Kentaro KOBAYASHI, Takaya YAMAZATO, Masaaki KATAYAMA
    • 雑誌名

      IEICE Transactions on Fundamentals vol.E92-A, no.10

      ページ: 2402-2410

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 時間空間相関のある情報のターボ符号化圧縮・統合誤り訂正復号に関する一検討2011

    • 著者名/発表者名
      小林健太郎, 山里敬也, 片山正昭
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      要旨集
    • 年月日
      2011-02-28
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 無線センサネットワークにおけるセンサADC出力の空間的相関を利用した分散誤り訂正符号化・統合復号法2010

    • 著者名/発表者名
      小林健太郎, 山里敬也, 片山正昭
    • 学会等名
      電子情報通信学会ワイドバンドシステム研究会
    • 発表場所
      産業技術総合研究所[奨励講演]
    • 年月日
      2010-12-06
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] センサ観測値間の空間的相関を利用した分散誤り訂正符号化・統合復号2010

    • 著者名/発表者名
      小林健太郎, 山里敬也, 片山正昭
    • 学会等名
      第10回無線分散ネットワークに関するワークショップ
    • 発表場所
      沖縄県男女共同参画センター
    • 年月日
      2010-07-02
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] [奨励講演]観測データ間のADCビットレベルごとの相関を利用した統合復号法-ADC出力の桁上り回避による性能改善効果の評価-2010

    • 著者名/発表者名
      小林健太郎, 山里敬也, 片山正昭
    • 学会等名
      電子情報通信学会モバイルマルチメディア通信研究会
    • 発表場所
      沖縄産業支援センター[奨励講演]
    • 年月日
      2010-05-20
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 複数センサノード観測データ間の相関を利用した統合復号法に関する一検討~実観測データのADCビットレベルに応じた相関推定~2009

    • 著者名/発表者名
      小林健太郎, 山里敬也, 片山正昭
    • 学会等名
      電子情報通信学会ユビキタスセンサネットワーク研究会
    • 発表場所
      東北大学青葉記念会館 (宮城県)
    • 年月日
      2009-10-23
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 複数センサノードのADC出力ビット間の相関推定と統合復号法に関する一検討2009

    • 著者名/発表者名
      小林健太郎, 山里敬也, 片山正昭
    • 学会等名
      電子情報通信学会通信ソサイエティし大会
    • 発表場所
      新潟大学五十嵐キャンパス (新潟県)
    • 年月日
      2009-09-15
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 実観測データのビットごとの相関を利用した統合復号法2009

    • 著者名/発表者名
      小林健太郎, 山里敬也, 片山正昭
    • 学会等名
      電子情報通信学会モバイルマルチメディア通信研究会
    • 発表場所
      宮古島マリンターミナル (沖縄県)
    • 年月日
      2009-05-07
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2024-03-26  

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