研究課題/領域番号 |
09J03582
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
西山 彩 九州大学, 大学院・医学研究院, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 胎仔ライディッヒ細胞 / エンハンサー / テストステロン / 性分化 / ライディッヒ細胞 / Ad4BP / SF-1 / Wnt4 / トランスジェニックマウス / 性差 / 細胞マーカー |
研究概要 |
雌雄間での遺伝子発現の違いは性差構築の根幹を成す。本研究では生殖腺の性差、特に性ステロイドホルモン産生細胞に着目し、その性差がいかにして作り出されるのかを解明することを目的とする。そのため、まず胎仔精巣ライディヒ細胞特異的発現を誘導するエンハンサーを同定した。引き続き、このエンハンサーを用い、胎仔精巣ライディヒ細胞をGFPラベルしたトランスジェニックマウスを作製し、以下の成果を得た。これまで胎仔ライディッヒ細胞のみを回収することが不可能であったため、胎仔ライディッヒ細胞における遺伝子発現や胎仔ライディッヒ細胞の機能は不明であった。本実験ではGFPでラベルされた胎仔ライディッヒ細胞を高純度に回収することが可能となったので、胎仔ライディッヒ細胞における遺伝子発現とステロイドホルモン産生について解析を行ってきた。その結果、従来より胎仔ライディッヒ細胞はテストステロンを産生すると言われてきたが、実はテストステロンの前駆体となるアンドロステンダイオンまでしか産生できず、最終産物のテストステロンは胎仔セルトリ細胞で産生されることを示すデータが得られた。これはそれぞれのステップを触媒する酵素遺伝子の発現解析から示された。今後、それぞれの細胞における酵素活性の詳細な検討と、これらの2種の細胞を培養することで、テストステロン産生経路の再構築を行い、これらの実験結果をもって学術雑誌に発表する予定である。
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