研究課題/領域番号 |
09J03872
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
遺伝・ゲノム動態
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松嵜 健一郎 大阪大学, 理学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2010年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2009年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | DSB / NHEJ / CDK / 非相同末端結合 / Lif1 |
研究概要 |
細胞周期に依存して活性を変えるCDKがDSB修復に必要であることから、細胞周期を通した染色体の変化に応じた、修復経路の制御が存在すると考えられる。これまでの研究から、NHEJ因子の一つLif1がCDKのターゲットであることを明らかにした。そこで今回は、このLif1のリン酸化の機能についての解析を行った。Lif1タンパク質の一次配列から、CDKのリン酸化候補部位を見つけ、CDKによる直接のリン酸化部位か調べた。この結果、CDKによるリン酸化部位がLif1上の261番目のセリンであることが分かった。さらに、非リン酸化変異株(lif1-CDKd、S261A)を作製し、その機能の解析を行った。この株を用い、染色体免疫沈降(ChIP)を行った結果、lif1-CDKd変異株では、DSBへの結合能が低下していた。次に、In vitroのライゲーション反応を行うため、大腸菌からLif1タンパクを精製したが、精製したLif1は分解されやすくライゲーション反応には使用できなかった。しかし、In vitroでのリン酸化反応には使用でき、直接CDKによるLif1のリン酸化を証明することができた。 また、Lif1のリン酸化のDNAリガーゼ複合体形成への影響を明らかにするため、共免疫沈降により、複合体構成因子間の相互作用を調べた。この結果、既存の複合体構成因子との相互作用は野生株と同様に検出できた。しかし今回、新規の相互作用因子Sae2との相互作用を新たに発見し、この相互作用を介してLif1のリン酸化が機能している可能性を得られた。また、このSae2、Lif1とCDKの関係に焦点を当て、解析した。
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