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カトマンズの観光市場タメルにおける宝飾商人の商取引の実態と人間関係の様態

研究課題

研究課題/領域番号 09J04510
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関一橋大学

研究代表者

渡部 瑞希  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2010年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2009年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードローカル市場 / タメル / 市場調査 / 市場の比較 / 店舗年数 / 社会的紐帯に基づく商売 / 宝飾商売の詐欺事件 / 学会発表 / 現地調査 / カトマンズ市場の特徴 / 商品知識と情報の不一致 / 宝飾商売 / 移民商人 / ドースト(友人) / 二者関係
研究概要

平成22年4月から8月は、近年のタメルの特徴に関する論文執筆を行っていた。その論文のための補足資料を収集するため、現地調査の計画を立て、平成22年12月5日から23年1月13日までの約1ヶ月間、ネパールで調査を行った。
第一に、ネパールで、やり残していた市場調査を行った。具体的には、調査対象地域のタメルだけでなく、そこに隣接するローカル市場において、出自民族構成、店舗年数の調査を行い、タメルと比較したうえで、タメルの特徴を浮かび上がらせることを目的とした。その結果、ローカル市場では、カトマンズの先住民であるネワール族が民族講とカースト間の相互扶助に基づく、比較的安定した商売を継続して行っていることがわかった。第二に、カトマンズ居住民の婚姻儀礼や民族講の儀礼に参加し、商売と儀礼、商売の関係とそれ以外の社会的関係との繋がりを確認した。その一方で、タメルは、こうした社会的紐帯に基づく商売が行われる場ではなく、移民商人が入れ替わり立ち替わりする不安定な市場であるため、詐欺行為や裏切り行為が多発する市場であることを明らかにした。第三に、そうした詐欺行為が多発するタメルの宝飾商売において、2009年にタメルで起きた「詐欺を働いた宝飾商人の摘発」に関する情報を収集した。情報は現地の新聞やタメルの商人からのインタビューを通じて行った。
こうした補足調査の結果は、詐欺行為をはたらくタメルの宝飾商人が人間関係を明らかにする基盤であるため、重要である。これらの調査結果は、既に執筆中の論文に反映させている。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] カトマンズにおける市場形成と複雑化の実態2009

    • 著者名/発表者名
      渡部瑞希
    • 学会等名
      日本南アジア学会
    • 発表場所
      北九州大学
    • 年月日
      2009-10-03
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 商売が紡ぎだす人々の協働と共存―カトマンズの市場経済の動態から―2009

    • 著者名/発表者名
      渡部瑞希
    • 学会等名
      首都大学東京社会人類学会
    • 発表場所
      首都大学東京
    • 年月日
      2009-07-17
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 観光市場における売り手と買い手の社会的絆―カトマンズの観光市場における宝飾商人の事例から―2009

    • 著者名/発表者名
      渡部瑞希
    • 学会等名
      文化人類学学会
    • 発表場所
      大阪国際交流センター
    • 年月日
      2009-05-30
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2024-03-26  

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