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ゴング文化を通して見る「伝統」の継承と変容 ―ベトナム中部高原の事例から―

研究課題

研究課題/領域番号 09J04616
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 地域研究
研究機関青山学院大学 (2010)
京都大学 (2009)

研究代表者

柳沢 英輔  青山学院大学, 総合文化政策学部, 特別研究員(PC)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードゴング文化 / ベトナム / 銅鑼 / 音文化 / 青銅楽器 / 調律師 / ジャライ族 / バナ族 / ゴング / マルチメディア / フィールドワーク
研究概要

今年度は、ベトナム中部高原のコントゥム省、ジャライ省、ダクラク省において、約3カ月間のフィールド調査を行い、これまでの研究成果を国際シンポジウムで発表した。
具体的な調査内容は以下の通りである。(1)バナ族、セダン族、ジャライ族、ジェチエン族、エデ族の少数民族村落で、ゴングセットの計測・録音と聞き取り調査を行い、各ゴングのサイズや音高、ゴングの名称、入手経路、使用する儀礼などについて明らかにした。(2)バナ族、セダン族、ジャライ族の葬礼、バナ族の教会の祭礼など、重要な儀礼・祭礼を撮影・録音し、記録に残した。(3)バナ族の伝統的な建築物であるNha Rongと呼ばれる集会所について聞き取り・計測調査を行い、その建築方法と現在における文化・社会的利用に関するデータを収集した。(4)ゴング文化継承にとって重要な役割を担う「ゴング調律師」について、聞き取り調査とゴング調律過程の撮影・録音とから、調律方法の詳細に関するデータを得た。(5)若い世代へのゴング演奏・調律に関する教育的取り組みについて具体的な事例を記録した。(6)社会変化に対応して新たに誕生した「改良ゴングアンサンブル」について、これまでの調査では分からなった点を聞き取りした。(7)研究代表者が制作した映像作品「ベトナム中部高原のゴング文化」を撮影地となった村で上映し、作品を村に寄贈した。以上より、現地調査によって研究課題に関する多くの民族誌的資料(音響・映像資料を含む)を得ることができた。
3月には国立民族学博物館で行われた国際シンポジウム「東南アジアにおけるゴングの映像民族誌」において、映像作品の上映を含む口頭発表を行い、国内・東南アジア各地の研究者と知見を交換し、交流を深めた。現在、フィールド調査で得たデータの分析を進め、投稿論文を執筆中である。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ゴングの価値を創る調律師-ベトナム中部高原の事例から2010

    • 著者名/発表者名
      柳沢英輔
    • 雑誌名

      民族藝術 Vol.26

      ページ: 223-232

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] ベトナム中部高原ゴング演奏の現在-演奏形態と旋律に関する-考察-2009

    • 著者名/発表者名
      柳沢英輔
    • 雑誌名

      アジア・アフリカ地域研究 9-1号

      ページ: 65-85

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ベトナム中部高原のゴング文化2011

    • 著者名/発表者名
      柳沢英輔
    • 学会等名
      国際シンポジウム「東南アジアにおけるゴングの映像民族誌」
    • 発表場所
      国立民族学博物館
    • 年月日
      2011-03-14
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] ゴングの音が創るイメージ-演奏と調律に着目して-2009

    • 著者名/発表者名
      柳沢英輔
    • 学会等名
      京都大学総合博物館学術映像博2009 ワークショップ「共振する音とイメージ」音文化研究×Phill Niblock
    • 発表場所
      京都大学総合博物館
    • 年月日
      2009-11-14
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://otonoha.x0.com

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2024-03-26  

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