• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

味細胞系譜を特徴づける新規シグナル遺伝子の解析と味覚分子マーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 09J04908
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 食品科学
研究機関東京大学

研究代表者

黒川 あずさ  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2009 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード味覚 / DNAマイクロアレイ解析 / in situ hybridization / taste / microarray
研究概要

本研究では、モデル生物の味蕾や味神経、またその対象組織における遺伝子発現解析データを用いて味蕾の機能に関与する新規分子を取得し、またその機能解析を行うことにより、味覚のメカニズムを解明することを目的としている。昨年までは塩味の受容伝達機構に焦点を絞った解析を行っていたが、本年は酸味の伝達機構や味神経と味蕾の接続に関しても解析を行った。
当研究室で開発したSkn-1ノックアウトマウスという遺伝子改変マウスを用いて実験を行った。Skn-1ノックアウトマウスは味蕾細胞種の割合が変化しており、これを野生型と比較することで細胞種特異的に機能する遺伝子を効率よく取得できる。DNAマイクロアレイ解析を行って特定の味を受容する味蕾細胞に特異的に発現する遺伝子のデータを取得し、その細胞種特異的な発現をRT-PCRや舌切片を用いたin situ hybridizationや免疫染色により確認した。既知の味覚受容体やシグナル分子と二重染色を行ってその発現相関を調べた。この手法により、味蕾と味神経の接続を行う分子の候補として5遺伝子が得られた。また、酸味受容細胞に特異的に発現する遺伝子を調べた結果、いくつかの情報伝達分子が挙がった。これらのうちシナプス関連因子の1つについて、ノックアウトマウスを用いて味覚応答行動解析および神経応答解析をおこなったところ、ノックアウトマウスでは酸味に対する閾値が上昇しており、酸味に対する応答が鈍くなっていると考えられる。酸味の伝達に関与する因子を特定することができた。
酸味の受容・伝達に関しては不明な点が多く残されており、その解明の一端となる知見を得ることができた。今後は酸味のマスキング物質の開発など、食品・医療分野への応用が期待できると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] The response of PKD1L3/PKD2L1 to acid stimuli is inhibited by capsaicin and its pungent analogs2012

    • 著者名/発表者名
      石井翔、黒川あずさ
    • 雑誌名

      FEBS Journal

      巻: (印刷中) 号: 10 ページ: 1857-1870

    • DOI

      10.1111/j.1742-4658.2012.08566.x

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 味蕾におけるアノクタミンファミリーの細胞種特異的発現2012

    • 著者名/発表者名
      黒川あずさ
    • 学会等名
      日本農芸化学会2012年度大会
    • 発表場所
      京都女子大学(京都府)
    • 年月日
      2012-03-23
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 味蕾に発現する塩化物イオンチャネルの同定2011

    • 著者名/発表者名
      黒川あずさ
    • 学会等名
      日本農芸化学会2011年度大会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2011-03-26
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi