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筋線維芽細胞による肝硬変の病態形成におけるプロスタグランジンE2の役割

研究課題

研究課題/領域番号 09J05430
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関東京大学

研究代表者

綾部 信哉  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2009 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2011年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2010年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2009年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード線維芽細胞 / 線維症 / プロスタグランジン
研究概要

門脈圧亢進症においては、類洞周辺部で活発に増殖する筋線維芽細胞の異常収縮や線維産生が、血流抵抗の増加に寄与すると考えられている。肝硬変の病態形成に際してプロスタグランジンの血中濃度が上昇することが知られており、本研究は、筋線維芽細胞の収縮機構ならびに線維産生機構への、PGE2を始めとしたプロスタグランジン類の関与を分子生物学的に解明することを目的とした独創的な研究である。今年度は、昨年度の研究結果より得られた、プロスタグランジンD2(PGD2)による線維化抑制作用をより詳細に解析した。具体的には、組織の線維化におけるPGD2の関与を明らかにするため、生体内でPGD2を合成している酵素の1つであるH-PGDSに着目し、H-PGDSの遺伝子を欠損したマウス(KOマウス)を用いて検討を行った。
線維症モデルマウスにおいて、H-PGDSは主に血管内皮細胞や、線維化病変部に浸潤した炎症性細胞に発現していた。KOマウスにおいて線維症モデルを作成したところ、野生型マウスと比較して線維化がより増悪した。線維症モデルにおいては、線維化に先立って炎症反応がおこることが知られており、KOマウスでは炎症性物質の発現が顕著に増加していた。また、KOマウスでは炎症期における血管の透過性が亢進しており、これらの要因によって病変部への炎症性細胞の浸潤がより加速することが、線維化増悪の原因であることが示唆された。以上の結果から、H-PGDSによって合成されたPGD2が線維化を抑制することが、in vivoレベルでも明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Relaxant Effect of Prostaglandin D2-Receptor DP Agonist on Liver Myofibroblast Contraction2011

    • 著者名/発表者名
      Tomoharu Maruyama, Shinya Ayabe (equal contribution)
    • 雑誌名

      Journal of Pharmacological Sciences

      巻: 116 号: 2 ページ: 197-203

    • DOI

      10.1254/jphs.10325FP

    • NAID

      10029894739

    • ISSN
      1347-8613, 1347-8648
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 肝臓筋線維芽細胞におけるプロスタグランジンD2受容体作動薬の収縮抑制機構2010

    • 著者名/発表者名
      綾部信哉
    • 学会等名
      第150回日本獣医学会学術集会
    • 発表場所
      帯広畜産大学(北海道)
    • 年月日
      2010-09-16
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2024-03-26  

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