研究課題/領域番号 |
09J05448
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
経営学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
深見 真希 京都大学, 経済学研究科, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2011
|
研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2011年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2010年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2009年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 危機管理 / 組織論 / アメリカ行政学 / 災害行政 / 組織設計 / 組織開発 / アメリカ合衆国 / 成人教育 / 公共政策 / アメリカ |
研究概要 |
本研究の目的は、わが国における危機管理議論に枠組みを提供することである。昨年度にひきつづき、本年度も在米研究をおこない、最終的にアメリカ危機管理の学理について整理し、わが国の危機管理(学術と実務)に提言をおこなうことに成功した。アメリカ危機管理は、応用管理科学と実務学問という性質をもつ。応用管理科学はアメリカ行政学に依拠し、実務学問は個人・集団レベルから国レベルまでを包含するマルチレベルアプローチを有する。その学理は、マルチレベルアプローチをもちアメリカ行政学の中心的概念である組織論によって、その組織構造と組織設計に関する議論を基礎とすることがわかった。わが国の危機管理は定義が多様でまとまらないという指摘があるが、それは下位概念化が進んでいることを意味しているので、上位概念を用意するのが有用であろう。その際は組織論を中心として概念整理をおこない、理論構築をすることが適切であるように思われる。本研究では、上位概念としての危機管理および応用管理科学であり実務学問である危機管理の概念整理をおこない、日本危機管理への提言も提示した。これまでの危機管理議論に新たな見解を提供できたという意味で、大いに成果があったように思う。
|