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ベルクソン哲学の通時的解釈を踏まえた『道徳と宗教の二源泉』研究

研究課題

研究課題/領域番号 09J05921
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 哲学・倫理学
研究機関京都大学

研究代表者

笠木 丈  京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
2010年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2009年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワードフランス哲学 / ベルクソン / 『道徳と宗教の二源泉』 / 「開かれた社会」 / 共同性 / 個 / 国際研究者交流 / フランス
研究概要

本研究課題の目的は、ベルクソン哲学の通時的解釈を通して、これまで十分な光が当てられてきたとは言い難い『道徳と宗教の二源泉』(以下、『二源泉』)を主要な対象として取り扱い、そこで語られる「開かれた社会」の備える社会哲学的射程を明らかにすることである。本年度は、日本学術振興会による「優秀若手研究者海外派遣事業」の助成を得て、フランスに渡航し、トゥールーズ・ル・ミライユ大学のピエール・モンテベロ教授の指導のもと、一年間研究を行う運びとなった。モンテベロ氏はベルクソン哲学のみならず、ドゥルーズやタルド、シモンドンらの哲学を主要なフィールドとする研究者であるのだが、本研究課題の主要な対象である「開かれた社会」という概念は、まさにベルクソンが『創造的進化』において完成させた自然哲学が欠かすことのできない哲学的な前提とされており、自然哲学が社会哲学へと通じる理路を明らかにすることは本研究にとって重要な課題である。こうした観点から、昨年度より着手していた個体性と共同性の連関を軸とする『二源泉』読解を継承しつつ、モンテベロ氏のもとでは、さらにその背景に存する自然哲学とそれらの問題系との接点を焦点化する研究が進められた。具体的には、『創造的進化』と『二源泉』の連関について、および、ベルクソン哲学と親近性を持ち、なおかつ自然哲学を個体性の問題へと方向づけているように見られる哲学者たち、すなわちシモンドンやドゥルーズ、タルドらの哲学についての読解・考察が行われた。以上のように、今年度は在外研究を経ることによって、フランスの研究環境から刺激を受けつつ、十分な進行が遂げられたように思われる。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] ベルクソン哲学における「個」の問題系-『創造的進化』と『二源泉』をめぐって-2010

    • 著者名/発表者名
      笠木丈
    • 雑誌名

      フランス哲学・思想研究

      巻: 15 ページ: 88-96

    • NAID

      40019441068

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 笑いと社会-ベルクソン『笑い』の綻びから-2010

    • 著者名/発表者名
      笠木丈
    • 雑誌名

      笑いの科学 2

      ページ: 29-36

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ベルクソン哲学における人格概念の展開2010

    • 著者名/発表者名
      笠木丈
    • 学会等名
      宗教哲学会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2010-03-20
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] ベルクソン哲学における「個体」の問題系2009

    • 著者名/発表者名
      笠木丈
    • 学会等名
      日仏哲学会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2009-09-12
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2024-03-26  

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