• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

近世地方城下町の社会構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09J09462
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 日本史
研究機関東京大学

研究代表者

松田 暁子  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2009 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2011年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2010年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2009年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード商人司 / 家屋敷経営 / 酒造業 / 株仲間 / 町制機構 / 会津藩 / 郡山藩 / 城下町 / 国産品 / 流通政策 / 天保期 / 直売り / 産物会所 / 中次渡世 / 在方酒造
研究概要

平成24年度は、会津若松と郡山をフィールドに、それぞれ以下のようなことを研究し、明らかにした。
まず会津若松に関しては、簗田氏の家の経営について検討した。特に、商人司としての側面がどのように変化するのかに注目して研究した。その結果、簗田氏は18世紀以降、商人司が本来持っていた商人を統括する権限を喪失し、一介の町役人として存在していたことが明らかになった。ただ、町役人としての職務の中に、会津若松を通過する商人の荷物の改めがあるところを見ると、商人司としての職務が町役人のそれの中に引き継がれていることがうかがえる。また、簗田氏はこの時期、小規模ながら町屋敷経営を行っており、こうしたところから収入を得ていたものと思われる。
次に郡山に関しては、永原家の経営分析を行った。永原家は城下では比較的大規模な酒造屋であった。しかし、18世紀末に一時、酒造経営を休止する。そして、それと時を同じくして酒造仲間内の役職である酒造改役を降板する。このことから、酒造屋経営の盛衰と酒造仲間内での地位のあり方は、相互に連関しあっていると評価できる。また、郡山の株仲間と町についても分析を試みた。その結果、近世半ば以降、郡山では株仲間の種類と町域との間に関係性は見られないことが判明した。
以上の点から、地方城下町の社会構造の一端を、家の経営・仲間組織・町の三つの要素から明らかにし得たと言える。

報告書

(3件)
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 天保期会津藩における国産品政策の動向について2011

    • 著者名/発表者名
      松田暁子
    • 雑誌名

      東京大学日本史研究室紀要

      巻: 15 ページ: 40-55

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [雑誌論文] 近世在方における酒造業の展開2010

    • 著者名/発表者名
      松田暁子
    • 雑誌名

      論集きんせい

      巻: 32 ページ: 25-37

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 相川家の多様な経営-南品川宿材木商相川家文書について-2010

    • 著者名/発表者名
      松田暁子
    • 雑誌名

      品川歴史館紀要 25

      ページ: 51-58

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 別家・銭屋佐兵衛家と奉公人2010

    • 著者名/発表者名
      松田暁子
    • 雑誌名

      大坂両替商逸身家文書現状記録調査報告書

      ページ: 14-18

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 近世在方における酒造業の展開-郡山藩領を素材として-2010

    • 著者名/発表者名
      松田暁子
    • 学会等名
      近世史研究会
    • 発表場所
      湯島会館
    • 年月日
      2010-03-28
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi