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多民族社会における世論と外国籍市民に関する政治社会学的研究―住民投票を中心に―

研究課題

研究課題/領域番号 09J09974
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 社会学
研究機関東京大学

研究代表者

鄭 佳月  東京大学, 大学院・学際情報学府, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード世論 / 民主主義 / 代表 / 世論調査 / 戦後
研究概要

本研究では、多民族化する社会における世論の代表と世論の多元性との接点を探るべく、世論の代表形態の変遷について歴史的考察を行った。本年度は、昨年度に引き続き3つの軸に分けて研究を遂行した。第1の軸は、戦後日本における世論の代表形態の変遷を歴史的に分析するものである。特に、世論を調査する側の論理を明らかにするため世論調査に焦点を当て、政府・新聞社・民間機関等の各取り組みを実証的に明らかにするとともに、民主主義と世論調査の関係を再考した。成果は、「世論調査の効用と調査主体の視点に関する一考察」として、日本社会学会年次大会で報告された。第2の軸は、世論の多元性をめぐる市民の側の試みを考察するものである。近年の住民投票やDeliberative Pollingといった市民の実践を歴史的に捉えるため、1950~60年代の日本社会に遡り、世論の代表をめぐる議論を整理することで、世論の代表形態と市民の関係を検討した。第3の軸は、世論の代表と市民概念についての理論的考察である。研究全体を枠づける理論構築に取り組みつつ、世論の代表をめぐる日本社会の認識を、国際的動向の中に位置づけ検討するために海外の文献資料を収集し分析した。その成果の一部は、The Association for Asian Studies Conference 2011において"Social Research as a 'Technology of Governance' in Asian Networks from the 1910's to the 1920's"という題目のもと報告されることが決定している。一連の作業から、本研究では、世論の代表をめぐる日本社会独自の文脈を浮かび上がらせ、今日に通じる問題として、世論の代表形態と世論の多元性の可能性と限界を明確にした。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 世論調査の視座構造に関する歴史的考察2010

    • 著者名/発表者名
      鄭佳月
    • 雑誌名

      マス・コミュニケーション研究 76

      ページ: 217-236

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 世論調査の効用と調査主体の視点に関する一考察2010

    • 著者名/発表者名
      鄭佳月
    • 学会等名
      日本社会学会 第83回大会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2010-11-06
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 戦後日本における世論調査機関に関する歴史的考察2010

    • 著者名/発表者名
      鄭佳月
    • 学会等名
      日本社会学会 第82回大会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2010-10-11
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] The Idea of 'Communication' and its introduction to Post-War Japan2010

    • 著者名/発表者名
      鄭佳月
    • 学会等名
      Inter-Asia Cultural Typhoon in Tokyo
    • 発表場所
      東京外国語大学
    • 年月日
      2010-07-04
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2024-03-26  

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