研究課題/領域番号 |
09J10058
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
物性Ⅰ
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研究機関 | 独立行政法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
田中 康之 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 日本学術振興会特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2011年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2010年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2009年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 太陽フレア / ガンマ線 / 電波ローブ / パルサー星雲 / ブレーザー / TeVガンマ線 / 地球電離層 / マグネター / 電離層 |
研究概要 |
フェルミ衛星のデータ解析を主に行った。2011年度中に太陽フレアからのガンマ線放射をFermi-LATは多数検出したため、これらのデータを解析し、太陽フレアにおける陽子加速の情報を得ることができた。これまではRHESSI衛星などによって、主にMeV領域における核ラインガンマ線観測から陽子加速の情報を得ていたが、感度不足により検出されたイベント数はごく限られていた。そのため、フェルミの観測データは非常に貴重であり、より詳細な情報を得る事が可能になった。具体的には、太陽ガンマ線放射はX線や電波領域での増光時間(典型的には数十分のオーダー)をはるかに超える時間続いていることを明らかにした。また、100MeV以上のガンマ線スペクトルは加速された陽子と太陽大気で生じるパイオン崩壊起源と考えて矛盾がないことを明らかにした。加速された陽子はべき指数4.5程度のパワーロー分布であることをガンマ線スペクトル計測から明らかにした。また、ガンマ線放射領域は活動領域付近に位置していた。 その他に、2010年6月12日のイベントではFermi-LATはimpulsive phaseからガンマ線を検出しており、そのデータ解析を行った。また、宇宙の高エネルギー天体での粒子加速を研究するために、すざく衛星を用いて電波ローブやパルサー星雲のデータ解析を行った。NGC6251の電波ローブから広がったX線放射を検出し、ローブからもガンマ線が放射されている兆候を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初は太陽フレアやパルサー磁気圏などをターゲットにしており、その研究も行った上で、電波銀河におけるローブやマグネター偏光観測のデータ解析も行い、論文を出版したため。
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今後の研究の推進方策 |
現状の推進方策で結果も出ていることから、現状の計画で進めていくことに問題はない。
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