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アフリカ熱帯雨林における焼畑農耕の生態基盤-その歴史的形成過程と現代的展開-

研究課題

研究課題/領域番号 09J40058
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 地域研究
研究機関京都大学 (2011-2012)
首都大学東京 (2009-2010)

研究代表者

安岡 かがり (四方 かがり)  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(RPD)

研究期間 (年度) 2009 – 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2012年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2011年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2010年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2009年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード焼畑 / アフリカ熱帯雨林 / バナナ / カカオ / 生業経済と市場経済の接合 / アグロフォレストリー / 生態景観の多様性 / 潜在力 / アフリカ / 熱帯雨林 / 商品作物 / カメルーン / 庇蔭樹 / 多様性 / 生業活動と森林景観の変化 / 焼畑農耕 / 森林保全
研究概要

平成24年4月より12月の期間は,フランス・モンペリエ市に滞在して研究活動を遂行した。文献・資料収集,およびこれまでの調査で収集したデータの整理をすすめ,学会発表と論文執筆作業をおこなった。
平成24年5月に,モンペリエで開催された第13回国際民族生物学会(13th Congress of the International Society of Ethnobiology)の分科会"Histodcal ecology and legitimacy of customary rights to forest resources"において,"Abandonment of Cacao Agrofbrest : Integrating commercial cacao farming into traditional shifyting cultivation in southeastern Cameroon"のタイトルで発表した。発表では,カメルーン東南部熱帯雨林地域におけるカカオ栽培の実践をとりあげ,農民が従来の焼畑システムにどのようにカカオ栽培を取り込んだのかについて論じた。従来,庇蔭樹が多く観察されるカメルーンのカカオ畑の景観は,カカオ・アグロフォレストと呼ばれ,多様性の高い景観として評価されてきた。調査地域においても多様な樹木が残るカカオ畑が観察されるが,本発表ではそれをアグロフォレストリーとして評価するのではなく,焼畑のバリエーション,すなわち動態的な土地利用のなかで創出される景観のひとつとして位置づけ,農民の生活全体のなかでの役割を明らかにした。
また,平成23年11月に提出した学位論文をもとに,これまでの研究の成果を日本語の単行本としてまとめる作業をおこない,『焼畑の潜在力-アフリカ熱帯雨林の農業生態誌』のタイトルで出版した。本書では,カメルーン東南部の熱帯雨林地域において焼畑を主たる生業としているバンガンドゥ社会を対象とし,かれらの農業実践についての記述・分析を通じて,焼畑が,人びとが森と共存しながら生活していく基盤としての潜在力をもっていることを明らかにした。とくに,商品作物であるカカオ生産の拡大というグローバルな市場経済との接合にさいして,バンガンドゥが従来の焼畑の営みをどのように改変・調整することで対応したのかに着目しながら,焼畑に関わる人びとの知識や技術,そしてその生態基盤としての熱帯雨林のもつ潜在力について総合的に論じた。

報告書

(4件)
  • 2012 実績報告書
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2013 2012 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件) 備考 (4件)

  • [雑誌論文] カメルーン東南部のカカオ・アグロフォレストにおける樹木の多様性とその創出過程2010

    • 著者名/発表者名
      四方篝
    • 雑誌名

      エクメーネ研究

      巻: 1巻 ページ: 67-90

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [雑誌論文] 京都大学学術出版会2010

    • 著者名/発表者名
      木村大治
    • 雑誌名

      森棲みの生態誌-アフリカ熱帯林の人・自然・歴史I

      ページ: 195-220

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] Abandonment of Cacao Agroforest : Integrating commercial cacao farming into traditional shifting cultivation in southeastern Cameroon2012

    • 著者名/発表者名
      SHIKATA, K., H. Yasuoka
    • 学会等名
      13th Congress of the International Society of Ethnobiology
    • 発表場所
      Le Corum conference center(フランス)
    • 年月日
      2012-05-22
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] カメルーン東南部のカカオ・アグロフォレストにおける樹木の多様性2010

    • 著者名/発表者名
      四方篝
    • 学会等名
      日本アフリカ学会
    • 発表場所
      奈良文化会館(奈良)
    • 年月日
      2010-05-29
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Integration of Cocoa Growing and Banana-Based Shifting Cultivation in Tropical Rainforest of Southeastern Cameroon2010

    • 著者名/発表者名
      SHIKATA Kagari
    • 学会等名
      京都大学アフリカ地域研究資料センター国際シンポジウム『コンゴ盆地森林居住民の文化と現代的課題」
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2010-03-14
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [図書] 焼畑の潜在力-アフリカ熱帯雨林の農業生態誌2013

    • 著者名/発表者名
      四方篝
    • 総ページ数
      212
    • 出版者
      昭和堂
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/cgi-bin/CameroonFS/wiki.cgi?page=%BB%CD%CA%FD%E4%C0

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/cgi-bin/CameroonFS/wiki.cgi?page=%BB%CD%CA%FD%E4%C

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/cgi-bin/CameroonFS/wiki.cgi?page=%BB%CD%CA%FD%E4%C0

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/cgi-bin/CameroonFS/wiki.cgi?page=%BB%CD%CA%FD%E4%C0

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2024-03-26  

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