研究課題/領域番号 |
09J40117
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小松 睦美 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 特別研究員(RPD)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2010年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2009年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 隕石 / 変成 / 彗星塵 / コンドライト / エンスタタイトコンドライト / 変成作用 |
研究概要 |
本年度は、始原的隕石と彗星塵に関する以下の研究を行った。 (1)始原的隕石である、エンスタタイトコンドライトの変成作用について検証した。エンスタタイトコンドライトは、数が限られていることから、その変成過程については不明な点が多い。本研究では、エンスタタイトコンドライトの中でも、タイプ3とよばれる、変成度の低い隕石を用い、初期変成について検証した。 その結果、他のコンドライトのように、タイプ3の中でも、変成度にバリエーションがあり、少なくとも3つのグループ、すなわち(1)母天体での変成はほとんど受けておらず、星雲内の不均一な化学組成を保存するグループ、(2)母天体に集積してから、初期の熱変成を受けているグループ、(3)母天体で衝突・熱変成を受けたグループ、に分けられることが明らかになった。 (2)彗星塵の鉱物学的研究を行った。分析した粒子のうち殆どのものは、捕獲時の熱で溶融し、キャプチャであるシリコンエアロジェルと混合してガラス化していた。約2割近くの粒子は、カンラン石、輝石、FeSの結晶と確認された。それらの化学組成を分析したところ、今回分析したT111の粒子は、他の研究で分析されている塵と比べて、Feに富み、組成にも幅があることがわかった。このことは、彗星の塵は、幅広い組成を持ち、星雲で酸素分夏の異なる場所の情報を保存していることが明らかになった。 以上の結果を、2010年度日本地球惑星科学連合大会、第33回南極隕石シンポジウム、及びThe 42^<nd> Lunar and Planetary Science Conferenceにおいて発表を行った。
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