研究課題/領域番号 |
09J40145
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
櫻井 典子 新潟大学, 自然科学系, 特別研究員(RPD)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2011年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2010年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2009年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 日常生活空間 / ものづくり / 持続的コミュニティ / 大学と地域の協働 / 住環境形成 / まちづくり / 新潟県 / 持続的コミュニテ |
研究概要 |
本研究は、新潟県の栃尾表町の雁木づくりや三条市のポケットパークづくり等の日常生活空間におけるものづくりとその運用を介した住環境形成活動の事例に着目している。これらの事例等を対象に、持続的なコミュニティ育成の要因と課題を人や組織体制、形成する環境や空間、ものづくりのプロセスや運用のしくみの影響から解明することを目的とする。 平成23年度も上記2事例への継続的な参与調査を行った。さらに持続的なまちづくりとコミュニティ育成の要因と課題を把握するために、中国の大連市金州区と普蘭店市の農村コミュニティの変遷の調査及び子どもと親の支援を契機としたコミュニティ形成事例の把握を行った。この他、住民主体の住環境形成事例としてコレクティブハウジングにおける持続的なコミュニティ育成の要因と課題を人や組織、形成する環境や空間、運営のしくみの影響から解明することも継続している。 栃尾や三条の活動では、高齢化や人口減少の変化の中で、大学という外部の力を受け入れて活力を補完しながら他地域にない独創的で質の高いものづくりを続けていくことが活動の持続性に寄与していることを認めた。3年間の実践と様々な事例研究をとおして、多様な参加を認め合いながら目的や価値を共有して質の高いまちづくりを実践していくこと、外部評価や外部参加者からの刺激や変化、丁寧なコミュニケーション、住環境形成に対する知識や技術の獲得、地域の歴史や風土に根ざした活動、地域の様々な組織や人との信頼関係構築およびその要となる人物の存在、日常生活の延長として存在する共用の空間やしくみ、それらが気軽に参加できる場となっていること等の重要性を見出した。今後は、多様な地域で地域の声と活動をフィードバックさせながら、高齢者のいきがい創出や子どもの自律的活動を可能とする環境形成活動への展開を試み、その成果と改良点を探っていく。
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