研究課題
創成的基礎研究費
大学構内に整備が完成しつつある学内LANには、百メガビット/秒の速度の伝送方法を採用しているが、今後の学術研究の基盤となる情報通信網の整備に当たっては、ス-パコンピュータに対する超高速なインタフェースや超高速画像処理装置等をも統一的に制御するネットワーク方式を開発し、これにより新たな学術情報ネットワークを実現することが要請されている。このために平成5年度に試作した超高速通信網に使用するATM(非同期転送モード)装置を、6年度に設置した155メガビット/秒の超高速回線に接続し、その超高速通信網における品質制御を実際に適用するための実証評価を実施した。即ち、ABRと称する高度な制御を実現し、これにより多数の研究通信が公平にネットワーク資源を共有するための評価と、現実に通信トラヒックを流した環境での品質評価を同時に実施している。前者の評価のためには、NTT研究所と学術情報センターの間に試験ネットワークを再度構築している。後者では、NTTと東京理科大に新たに実験装置を設置している。研究の最終年度にあたり、11月には国際シンポジウムを開催し、一連の研究成果の公開をデモンストレーションを伴いとりおこなった。このとき、平成7年度から8年度に開催した成果を最終的に完成させており、全て良好な評価を得ている。以上をもって、5ヶ年にわたる本研究は所定の目標を達成しつつ終了する。
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