研究課題/領域番号 |
10041013
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 東京外国語大学 (1999) 一橋大学 (1998) |
研究代表者 |
内堀 基光 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (30126726)
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研究分担者 |
森山 工 広島市立大学, 国際学部, 助教授 (70264926)
深澤 秀夫 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (10183922)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1999年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1998年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | マダガスカル / 民族集団 / 差異化 / ベツィレウ / ツィミヘティ / シハナカ / ザフィマニリ / 土地所有 / 生態学 / 民族間関係 |
研究概要 |
本調査では、公称で18あるとされるマダガスカルの民族集団が、いかに歴史的に形成・認知されてきたかを探るために、中央高原南部のベツィレウ、マダガスカル北西部のツィミヘティ、および首都北東部アラウチャ湖周辺に住むシハナカの3集団を集中的に取り上げ、個々の現地調査にもとづき、形成についての語りの伝承、隣接民族集団との日常のデータを収集した。研究成果のなかでは、とりわけベツィレウ集団のなかに、新たな下位民族分類が形成途上にあることが、森林周辺部に居住するザフィマニリと呼ばれる住民の例で示されている。この民族生成過程は、伝承の新たな創出と生態的な差異化の認識として現れており、非暴力的な経過をたどる民族集団分化の具体例として、きわめて示唆的であると考えられる。いっぽう、ツィミヘティおよびシハナカ、またマダガスカルの主要民族集団であるメリナのあいだでは、近隣諸集団との交渉が深化し、現実には混淆状態が進むなかで、土地所有をめぐる具体的な社会過程をとおして民族の意識化が進むという知見が、えられた。
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