研究課題/領域番号 |
10041015
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
生田 孝至 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20018823)
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研究分担者 |
黒上 晴夫 金沢大学, 教育学部, 助教授 (20215081)
LARGNER Iren ドイツ国立情報工学研究所, 研究助手
KOPP Vor ドイツ国際比較研究所, 教授
LANKENAV Img コブレンツーランドウ大学, 教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 総合的学習 / 国際比較 / 教育メディア / カリキュラム / プロジェクト学習 / マルチメディア / メディア行動 |
研究概要 |
この研究の目的は、「総合的学習の時間」のカリキュラムにおいてマルチメディアやインターネット等がどのように関わるかを、ドイツとの比較で検討することを目的とした。研究は二つのプログラムで実施された。一つは、プロジェクト学習の授業を観察しビデオ収録すると共に、授業担当者へのインタビュー及び討議を通して、授業やカリキュラムに関する情報を収集することであり、後一つは、インターネットを含む各種メディアへの態度を調査し、メディア行動の背後にある心理的要因を探ることである。 総合的学習とメディア利用に関しては、(1)状況(プロジェクトの内容と目標と生徒の実際の社会経験との関係)、(2)要求への動機(課題に対する共同的活動への動機付け)、(3)学際性(学際性を必要とする複雑なトピックで、ネットワーク思考を要求する)、(4)集合的現実性(複雑なトピックは問題解決のために課題の分配を必要とする;教科の知識だけでなく、社会的、情意的資質が向上すること)、(5)教授学習課程の自己組織化(生徒自身が目標、計画を立てプロジェクトを遂行する)、(6)多様な学習の場(学校だけでなく、社会的環境において)、(7)成果志向(プロジェクトの結果を示す)の視点が重要であることが明らかになった。 メディア調査では、読書・新聞・漫画・テレビ・映画・会話・コンピュータをとりあげ、コンピュータが社会的コミュニケーション及び情報行動に大きく影響し、心理的問題解決には会話が有効であること、創造性には読書が有効であることなどが判明した。また、情報行動は多くのメディアが関与することもわかり、総合的学習におけるメディア利用が潜在的に影響することが分かった。
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