研究課題/領域番号 |
10041023
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
美学(含芸術諸学)
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
水野 信男 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (50032511)
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研究分担者 |
堀内 正樹 広島市立大学, 国際学部, 教授 (10209281)
鷹木 恵子 桜美林大学, 国際学部, 助教授 (60211330)
川床 睦夫 (財)中近東文化センター, 学術局, 主任研究員 (00260141)
西尾 哲夫 国立民族学博物館, 研究部, 助教授 (90221473)
小田 淳一 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (10177230)
桝屋 友子 国立民族学博物館, 博物館民族学研究部, 助手 (40300735)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2000年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1999年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1998年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | アラブ / イスラーム / 音文化 / 表演文化 / 音楽 / バフォーミングアーツ / 舞踊 / マグリブ / モロッコ / フェズ / ヌーバ / 音楽院 / 伝承音楽 / 音風景 / シェフショウエン / ヨルダン / ベイルート / 結婚式 / アンダルス音楽 / エジプト / イエメン / パフォーミング・アーツ / 遊牧民 / 歌舞団 / 楽器 |
研究概要 |
1 中東・北アフリカのアラブ諸国における音文化(音および音楽)と表演文化(パフォーミング・アーツおよび舞踊)の実態を、現地調査により記録できた。 2 中東・北アフリカのアラブ諸国における言語文化、とくにシナイ半島のアラビア語方言の単語を記録し、体系的に分析し、辞書づくりをおこなった。 3 中東・北アフリカのアラブ諸国における民俗文化を、各地でのフィールドワークにより、ケーススタディとして、記録・分析した。 4 上記1 2 3の研究成果をふまえ、アラブ・イスラームの思考形態の深層解明を、さまざまの視点から実施した。 5 中東・北アフリカのアラブ諸国における音文化と表演文化に関する各種資料(収録データを含む)のデータ・ベース化を、国立民族学博物館と協同で、おこなった。 6 本研究課題の研究成果によって得られた知見は以下のとおりである。 (1)中東・北アフリカの諸民族は、その風土にちなんだ特別の音文化をもっている。それはいわゆる「アラベスク様式」に集約できる。アラブ民族の思考形態もまた、この「アラベスク様式」的要素をそなえている。 (2)マシュリク(東アラブ)とマグリブ(西アラブ)では、その歴史的経緯もてつだって、音文化と表演文化の形態と特質が、おおきくことなるが、その一方で両者をつらぬく共通性もみられる。 (3)中東・北アフリカのアラブ諸国の音文化と表演文化は、現代、とくにその西洋化がはげしいが、その深層では、アラブ・イスラームのアイデンティティをうしなっていず、むしろ西洋文化を柔軟に自身の伝統にとりこんでいる。
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