研究課題/領域番号 |
10041025
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
望田 研吾 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (70037050)
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研究分担者 |
平田 利文 大分大学, 教育福祉学部, 教授 (20173239)
竹熊 尚夫 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 講師 (10264003)
稲葉 継雄 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (00134180)
松尾 智則 中村学園大学, 短期大学部・幼児教育科, 助教授 (30238977)
森下 稔 東京商船大学, 商船学部, 講師 (60300498)
ISAHAK Haron マラヤ大学, 教育学部, 教授
李 炳展 韓国教員大学校, 教授
権藤 与志夫 中村学国大学, 幼児教育科, 教授 (40037031)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 国際化 / アジア / 教育の国際化 / 比較教育 / 質問紙調査 / 初等教育 / 中等教育 / 教育政策 / アジア諸国・地域 / 比較研究 |
研究概要 |
本研究はアジア8カ国・地域(中国、香港、韓国、台湾、タイ、フィリピン、マレーシア、シンガポール)における教育の国際化のための、初等、中等、高等教育レベルにおける政策・制度・実践を明らかにし、これらの国・地域における教育の国際化の実態を究明するというものである。 最終年度はこれまでに実施してきた、国際化に関する教育政策及び初等・中等教育段階の児童生徒に対する質問紙調査結果を統計処理・分析し、研究会において各分担者がそれぞれ報告し、比較総合するという作業を行った。 最終成果報告書では、各国・地域班による研究報告として、まず教育の国際化の政策的・制度的実態を明らかにした。ここでは特に英語教育やグローバリゼーションへの対応などに焦点を当てている。そしてつぎに、実施した質問紙調査結果を基に、児童・生徒を取り巻く家庭や学校、社会等での国際的な環境の考察、並びに児童・生徒の国際化に関する意識について検討した。特に国際化に関する意識では、交流を文化、スポーツ、留学等の領域に分け、ヨーロッパ諸国、アメリカ、イギリス、アジア、アセアン等についてクロスさせ、それぞれの交流の意欲を尋ねている。この他、英語学習、その他の言語学習の意欲、「国際人」の資質・素養等について尋ねており、各国・地域での相違や類似性を明らかにした。こうした国・地域の単純集計の総合的比較表を最終成果報告書の巻末に付している。 以上の調査・研究による成果の概要を簡単に示すと次のようになる。 教育の国際化に関する政策については、各国・地域で教育改革、教育制度における位置づけにおいて、明示的に位置づけらているかどうかにおいて若干の差異が認められた。台湾、韓国のように明確に目標として掲げている国・地域がある一方、タイやマレーシアでは教育制度全体の改革自体がグローバリゼーションの枠組みに位置づけられていた。生徒の意識については、特に国際人の資質についての回答結果に、国・地域による興味深い相違もみられた。
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