研究課題/領域番号 |
10041034
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
月本 昭男 立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (10147928)
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研究分担者 |
佐藤 研 立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (00187238)
石川 耕一郎 昭和大学, 教養部, 教授 (50232252)
金関 恕 天理大学, 文学部, 名誉教授 (90068685)
定方 日佐雄 (定形 日佐雄) プール学院大学, 短期大学部・秘書科, 教授 (40290332)
清重 尚弘 日本ルーテル学院大学, 教授 (50097143)
置田 雅昭 天理大学, 文学部, 教授 (50248176)
名取 四郎 立教大学, 文学部, 教授 (00113259)
市川 裕 東京大学, 文学部, 助教授 (20223084)
山我 哲雄 北星学園大学, 経済学部, 教授 (80230332)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
26,900千円 (直接経費: 26,900千円)
1999年度: 12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
1998年度: 14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
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キーワード | ガリラヤ / エンゲヴ遺跡 / 鉄器時代 / ヘレニズム / 列柱式建造物 / ケイスメイト式城壁 / ナザレのイエス / シナゴーグ / ガリラヤ地方 / 初期ユダヤ教 / 古代イスラエル / 初期キリスト教 / イエス研究 / エン・ゲヴ遺蹟 / ガリラヤ湖東岸エン・ゲヴ遺跡 / 古代イスラエル時代 / 北イスラエル王国 / ローマ・ビザンティン時代 |
研究概要 |
平成10年度は、ガリラヤ湖東岸のエンゲヴ遺跡(鉄器時代〜ヘレニズム時代)の発掘調査に専従した。その結果、平成2〜4年度の調査で出土した列柱式建造物(前8世紀)の下層に、さらに規模の大きな同種の建造物(前9世紀)の存在が確認された。また、2列の城壁の延長を確認する作業中にヘレニズム時代の住居跡が発見された。 平成11年度は、発掘調査の継続と周辺宗教遺跡調査を実施。発掘では、下層の列柱式建造物の平面図を確定でき、上層のものに比べ均整のとれた寸法の正確な建造物であることを確認したが、上下二つの建物の用途はいまだ特定できていない。また、2列の城壁がケイスメイト式城壁(南北方向)であることを確認し、城壁の北東側の角らしき礎石の発見に至った。ヘレニズム時代層では、昨年発見された住居跡から、複合建築物跡と石灰窯跡(年代未詳)が出土。これらの建築遺構は、出土土器ともども、ガリラヤ湖東岸の宗教文化史的研究に不可欠の資料を提供できた。 宗教遺跡調査では、エンケヴ遺跡が、ガリラヤ地方とゴラン地方の境界線上に位置することから、両地域を調査対象とした。ナザレのイエスの活動に関しては、福音書に言及されるイエスの活動領域の文化地誌的調査を行い、イエス運動の社会文化史的背景に関する資料蒐集に努めた。また、ヘレニズムからローマ、ピザンチン時代にかけて、ガリラヤとゴランの両地域のユダヤ教シナゴーグ跡およびキリスト教教会堂跡の主要なものを踏査して、宗教分布と生活様式を調査した。そして、これらの資料に基づいてこの時期における宗教文化のあり方を考察した結果、いくつかの歴史的問いが解決されたが、それ以上に新たな問いが生じた。
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