研究課題/領域番号 |
10041053
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
栗田 靖之 国立民族学博物館, 博物館民族学研究部・部長(教授) (50111084)
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研究分担者 |
吉田 憲司 国立民族学博物館, 博物館民族学研究部, 教授 (10192808)
近藤 雅樹 国立民族学博物館, 民族学研究開発センター, 教授 (40225628)
端 信行 国立民族学博物館, 博物館民族学研究部, 教授 (90044742)
岸上 伸啓 国立民族学博物館, 先端民族学研究部, 助教授 (60214772)
木下 直之 東京大学, 人文社会系研究科, 助教授 (30292858)
立平 進 水産大学校, 水産情報経営学科, 助教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
22,100千円 (直接経費: 22,100千円)
2000年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1999年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1998年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
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キーワード | 博物館 / 美術館 / 表象 / 日本文化 / 展示 |
研究概要 |
世界各地の博物館・美術館において、日本がどのように展示されてきたかを検証しなおすという問題意識のもと、日本展示の実態調査を3年間にわたっておこなった。初年度は研究方針の基礎を固めることを念頭に、ヨーロッパ、北米、東アジア、オセアニア地域など広範囲にわたる地域を対象に現地調査をすすめた。次年度および最終年度においてはアジアに重点をおくと同時に、必要に応じて北米やヨーロッパにおいて追加調査をおこなった。この間、調査対象として26カ国、67都市、163館を訪れた。 海外における自己の文化展示の分析・検討をおこなった結果、日本展示には、大きく以下の3つの類型が存在することが明らかになった。第一は、ステレオタイプ化された日本文化の紹介である。とくに欧米の総合博物館・美術館にみられる傾向であり、異文化としての日本の側面が強調される。第二は、戦争加害者としての日本展示であり、アジア諸国において顕著にみられる。当該国との近代における歴史的文脈のなかでの日本展示であり、この際、日本の文化的側面に関する展示は欠如する。第三は、マイノリティーとしての日本人の展示である。アメリカを中心とした日系人社会の展示は、まさに少数者としての日本という捉え方である。 それぞれの類型において共通した表象の特徴が見受けられるとはいえ、各国あるいは各館においての差異は当然ある。研究分担者それぞれの視点から得た観察結果および考察は、それぞれの論考で、逐次、発表してきた。これら個別の論考のほか、調査の総まとめとし、研究成果報告書を作成した。
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