研究課題/領域番号 |
10041061
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
明日香 壽川 (明日香 寿川) 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (90291955)
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研究分担者 |
劉 大椿 中国人民大学, 哲学系, 教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 環境教育 / 中国の環境問題 / 中国の環境政策 / 環境意識 / 環境分野での国際協力 / クリーン開発メカニズム / 環境NGO / 日本の公害問題 / 日本の環境分野の国際協力 |
研究概要 |
本研究では、まず、中国国内における環境エネルギー問題の現状、中国と地球社会との影響関係、そして環境政策の発展の過程や環境問題や地球社会に対する社会意識について、中国でのアンケート調査の結果などをもとに整理した。また、具体的に、日本の経験などと比較しながら、中国国内における新聞・テレビなどの媒体の把握、伝達情報内容の検討、情報の作成者へのインタビュー調査などを行い、中国における環境問題の関心度や、テーマ毎の相対的な関心度などを明らかにした。具体的には、中国においてもその役割、とくに啓蒙活動における重要な役割が認識されつつある中国の環境NGOの中国国内における活動、および中国以外の国の環境NGOの中国の環境問題に対する活動に関して、それぞれ現状と課題を整理した。これらの調査と同時に、日本と中国での環境保全やエネルギー開発や環境保護に対する投資促進を目的とした政策金融および財政制度について、主に公共政策や財政政策の観点から比較分析を行い、環境保護のために必要な環境保護産業の育成に関する産業政策などに関しても明らかにした。さらに、気候変動問題の解決において重要な役割をもつとされる先進国と途上国との間の国際協力による温室効果ガス排出削減メカニズム(クリーン開発メカニズム)に関して、実際に日本と中国との間での共同実施活動(AIJ)プロジェクトの経済性評価に関する分析を行った。その結果、温室効果ガスの排出削減量や排出削減コストの具体的な大きさの算出などに関するさまざまな課題が明らかになった。また、このAIJプロジェクトによる大気汚染物質(SO2)の排出削減効果(マルチベネフィット)の貨幣価値化によって、プロジェクトの経済価値が高まることを定量的に示した。
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