研究課題/領域番号 |
10041065
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
広領域
|
研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
矢澤 修次郎 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (20055320)
|
研究分担者 |
川崎 賢一 駒澤大学, 文学部, 教授 (20142193)
加藤 哲郎 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (30115547)
伊丹 敬之 一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (90017492)
落合 一泰 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (50212337)
新原 道信 横浜市立大学, 商学部, 助教授 (10228132)
吉原 功 明治学院大学, 社会学部, 教授 (60062171)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
2000年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1999年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1998年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
|
キーワード | 情報社会 / ネットワーク社会 / 情報文化 / 開発国家 / 福祉社会 / グローバル・ディジタル・ディバイド / リバータリアン・イデオロギー / 多文化主義 / グローバル社会運動 / 遠隔地教育 / 生活世界としてのテクノロジー / グローバルディジタルディバイド / 情報化 / 情報技術 / ヴォランタリー・アソシエーション / マルチ・カルチュラリズム / 起業家の精神 / ノマド / エスニシティ / デジタル・ディバイド / 市民社会 / 開発=発展国家 / デジタルシティ / 情報民主主義 |
研究概要 |
本研究は、アメリカ、日本、東アジア(シンガポール、マレーシア)、ヨーロッパ大陸、ラテンアメリカ、アフリカ大陸における情報社会化過程の国際比較を目指したものである。 研究の結果、われわれは以下のような知見を得ることができた。なによりもまず第一に、新しい情報技術革命は文化的な創造物であるということである。したがって情報社会化のためには、情報技術の文化の存在が極めて重要なものになる。 第二に、情報技術の文化はテクノエリートのメリトクラシー文化、ハッカー文化、ヴァーチャル・コミュニティの文化、企業家の文化、コミュニケーション文化などによって構成されている。これらの文化の巧妙なコンビネーションによって初めて、情報社会化が基礎づけられる。 第三に各国の情報社会化過程の特徴は、情報技術の文化の構成要素のコンビネーション、力点の置かれ方、によってさまざまでありうる。情報化社会のプロトタイプ(シリコンバレー)は、それぞれの構成要素がほぼ対等な形で組み合わされている。東アジアの情報社会は、科学とリバータリアン・イデオロギーの要因が脆弱である。ヨーロッパ情報社会モデルは、諸要因の組み合わせに基づいた福祉社会における人的資源戦略を動因とする。ラテンアメリカ、アフリカは、グローバルなディジタル・ディバイド格闘している。 第四に、日本の情報社会化は、根本的な問題を抱えている。それは、情報技術文化と日本文化(日本の文化的・人種民族的な独自性を強調し、同じメンバーとして認められた者の間でのみ利害を調整するコーポラティズムを特徴とする)の間の根本的な矛盾に悩んでいる。
|