研究課題/領域番号 |
10041076
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
比屋根 照夫 琉球大学, 法文学部, 教授 (10045172)
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研究分担者 |
前門 晃 琉球大学, 法文学部, 教授 (60190287)
山里 勝己 琉球大学, 法文学部, 教授 (80101450)
上里 賢一 琉球大学, 法文学部, 教授 (50101457)
金城 宏幸 琉球大学, 法文学部, 助教授 (50274874)
石原 昌英 琉球大学, 法文学部, 教授 (70244283)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
18,400千円 (直接経費: 18,400千円)
2000年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1999年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1998年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | 米国統治 / 戦後沖縄の文化形成 / 異文化接触 / 文化政策 / 高等教育政策 / 言語政策 / 同化と異化 / 他者像 / 国際比較 / ハワイ / 白人主流文化 / マイノリティ / アメリカの沖縄像 / 沖縄のアメリカ像 / 米国民政府 / 琉球政府 / 言語教育政策 / 教育政策 / アメリカ統治下の沖縄 / 戦後沖縄移民 / アメリカの沖縄県出身者 / 戦後沖縄思想 / 環境政策 |
研究概要 |
本研究は、戦後27年間にわたる米国による沖縄統治とそれがもたらした異文化接触とその影響の実態を総括的、構造的、かつ比較的に把握し、類似する歴史経験を有する地域における異文化接触と比較することを目的とした。調査研究は、県内外の国内の図書館や公文書館、そして米国の大学図書館、公立図書館、国立・州立公文書館、県人会等の関係機関・団体、及び個人からの資料収集、聞き取りを主とし、調査資料と研究内容を持ち寄って討論を重ねるという形で継続された。本研究の成果をまとめると以下の通りである。 1)アメリカ統治下における戦後沖縄の文化形成へのアメリカの影響について思想史、言語政策、高等教育政策、環境政策等の観点から分析し、米国統治に関するこれまでの研究で未開拓であった諸問題について解明された。 2)県内外の図書館、博物館、公文書館等での資料収集、及び関係者に対する聞き取り調査を通して、アメリカの沖縄像と沖縄のアメリカ像に関して、米軍政府および米国民政府の文化政策、高等教育政策、言語政策、移民政策、とそれに対する沖縄群島政府及び琉球政府の諸政策や戦後移民の観点からあきらかにすることができた。 3)沖縄と類似する歴史的経験を有するハワイにおける、沖縄系アメリカ人やフィリピン系アメリカ人の主流文化への同化と異化の問題と、戦後沖縄における米国文化および日本文化にたいする沖縄人の対応を比較し、異文化接触によってもたらされる同化と異化に関する総合的研究を行うことができた。 本研究は戦後沖縄における異文化接触の歴史的事実を証明するいくつかの問題群を解明した。何よりも米国の沖縄統治の実態は政治、経済、法律、教育、芸術、思想など広範囲に及ぶものであり、本研究はその端緒にすぎず、引き続き解明の努力がなされなければならない。
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