研究課題/領域番号 |
10041079
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
東郷 育子 (2000) 広島市立大学, 広島平和研究所, 講師 (30305792)
嶋矢 志郎 (1998-1999) 広島市立大学, 国際学部, 教授 (30264922)
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研究分担者 |
嶋矢 志郎 広島市立大学, 国際学部, 教授 (30264922)
福岡 克也 立正大学, 経済学部, 教授 (80062777)
東郷 育子 広島平和研究所, 講師 (30305792)
張 可喜 中国新華社, 世界問題研究中心, 副所長
VERSHUER C.V フランス国立高等研究所(研究職), 教授
BROWN L.R. 米国ワールドウォッチ研究所(研究職), 所長
ODONOGHUE J. アイルランドコーク大学, 経営学部, 教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
2000年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1999年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1998年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | NGO・NPO / 平和貢献 / 環境保全 / 平和観 / 環境財政 / 平和と戦争 / 20世紀と21世紀 / 人道的介入 / 環境(自然)観 / 位相と変容 / 戦争と平和 |
研究概要 |
1.本研究の狙いは、平和や環境をめぐる実態と価値観などの国際学術調査を通じて、国際社会における多様性などを比較分析することにより、その位相と変容を構造的に解析する点にある。この目的は、研究の成果が21世紀における国際社会の平和秩序と環境保全のための政策立案などに寄与、貢献することにある。 2.具体的な調査研究とその分析手法としては、次の通りである。 (1)国際学術調査は、日中仏米の4カ国を対象に、第1次及び第2次に亘って実施した。第1次では平成10年度に日中両国を対象に、平成11年度に仏米両国を対象に、第2次は平成12年度に中国を除く(国策による規制強化で断念)日仏米3カ国を対象に、それぞれ実査を実施した。 (2)第1次実査データでは日本の実態分析をはじめ、日中比較、日中仏比較、日中仏米比較を、第2次実査データでは日仏米比較を分析する一方、設問間のクロス分析及び回答グループによるクラスター分析や因子分析などを通して、より複雑、多重な2次加工分析を実施した。 (3)環境に関しては、平成10、11年度の理論構築と文献解析を踏まえて、平成12年度には環境財政、とりわけ国民経済計算に占める「環境・経済統合勘定」を中心に、米国の林野行政における生態系環境の政策的管理及び森林認証システムをめぐる生態系環境の経営的管理における日米EU比較を解析した。 3.本研究では、国際学術調査と文献解析などを通じて、国際社会における平和と環境をめぐる価値観の多様性を、主として「平和観」と環境財政、とりわけ「環境・経済統合勘定」を中心に多重解析してきた結果、それぞれに多くの新しい知見を得た。「平和観」をはじめ、平和秩序や環境保全をめぐる国際間の価値観の多様性を再確認する一方、その位相と変容の落差の大きさも新発見であり、「環境・経済統合勘定」の新方式の開発に見通しをつけたことも大きな収穫であった。
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