研究課題/領域番号 |
10041088
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 名古屋学院大学 |
研究代表者 |
片野 彦二 名古屋学院大学, 外国語学部, 教授 (60031382)
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研究分担者 |
小井川 広志 名古屋知学院大学, 経済学部, 助教授 (50247615)
樋口 勇夫 名古屋学院大学, 助教授 (70267912)
黄 名時 名古屋学院大学, 外国語学部, 助教授 (60267911)
木村 光伸 名古屋学院大学, 経済学部, 教授 (50167376)
石川 輝海 名古屋学院大学, 外国語学部, 教授 (60089844)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 中国の地域総合情報 / 内蒙古自治区 / 漢族 / 蒙古族 / 自然条件 / 生態環境 / 民族・言語・文化 / 社会・経済 |
研究概要 |
今年度の学術調査では、中国の内蒙古自治区内の錫林郭勒盟及び烏〓察布盟における草原地帯、及び陰山山脈の南側に広がる河套平原を調査研究対象地域とし、それらの地域における自然条件、生態環境、民族・宗教・言語・文化、並びに社会・経済、等の特徴を調査し、種々のメディアによる各種の情報を収集した。 この学術調査によって明らかになった主要な点は、以下の通りである。 (1) 内蒙古地区は中国の辺境の地にあり、清朝末期頃までは漢文化の浸透も殆ど見られなかった。ここに居住する蒙古族は、蒙古高原の自然条件と生態環境の中で独自の遊牧文化と生活様式を維持してきていた。この地域に漢文化が色濃く浸透しなかったのは、清朝末期に至るまでは、漢族との接触が殆どなかったことによっている。 (2) 清朝末期以降、この地域への漢族の移住が始まり、最近における漢族の進出は目覚ましい。蒙古族の居住地でありながら、蒙古族の人口比率は最近になって特に減少してきている。このことにより、この地域における伝統的文化である遊牧文化とそれに基づく生活様式が、漢民族の文化の浸透によって大きく変化せしめられてきている。特に注目すべきことは、遊牧民の定住化が急速に進み、それとともに彼らの生活様式が大きく変化しつつあることである。 われわれは、この変化がどのように進んできているのかを中心として情報の収集とその整理を行った。
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