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米国、ドイツ、インドにおける知的財産権(IPR)の経営学的分析

研究課題

研究課題/領域番号 10041096
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 経営学
研究機関甲南大学

研究代表者

マノジュ ラル シュレスタ (SHRESTHA M.L / M.L. shrestha. / M.L. Shrestha)  甲南大学, 経営学部, 教授 (90248097)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードIPRマネジメント、 / ポートフォリオマネジメント、 / WTO / TRIPs / IPR評価、 / 技術革新、 / ピジネス特許 / IT(情報技術) / バイオテクノロジー / 知的財産マネジメント / 遺伝資源 / 生物多様性条約 / WTO(世界貿易機関) / バイオパイラシー / インド / 米国 / 競争優位性確立のツール / バイオインフォマテイックスグループ / ゲノム情報 / バイオベンチャー / Dynamic Patent Portfolio / EC指令 / 知的財産の社会的、倫理的側面 / 知的財産権マネジメント / 知的財産賢開発 / ライセンシング戦略 / IPO(知的財産権所有者協会) / テクノロジーハーペスティング / 戦略的提携 / IPポートフォリオ / National Patent Boarod
研究概要

ハイテク、バイオテクノロジーの急激な進歩が経済のソフト化をますます加速化させている現代、企業とともに国家の経済成長において、「知的財産権」をいかにポジショニングするのかが、戦略のコアファクターとなりつつある。企業、そして国の競争優位性において、知的財産権ポートフォリオの重要性がこれ程認識された時代はかつてなかったであろう。
過去5世紀に及んで、6大陸に広がり、人々の暮らしや労働のあり方,自己認識、世界観、倫理観に影響を及ぼしてきた「モノ作り」を根底に置く工業化という時代は、ハイテク、バイオテクノロジーの進歩が伴なうIT(情報技術)時代の到来とともに、過ぎさろうとしているかのように思われる。「モノ作り」とは距離を置いた「アイデア」やソフトウェアの媒体自身に排他的独占権が及び、遺伝子情報、遺伝資源自体が排他的に利用できる対象として価値を持ちはじめる時代、企業、そして国家はいかにその競争優位性を確立することができるのであろうか。あまりにも急激に展開してくるこれら新しい現象については、それを規制する政策も、法律もまだまだ不十分な段階である。国際的な合意形成すらできていない。
企業とともに、国家もその競争優位を確立しなければならない現代、どのような対象を、どこまで経営資源としてとり込むことができるのか、また、どこまで経営資源としてとり込むことが許されるべきなのか、経営学に課されつつある課題はあまりにも大きい。
本研究においては、主に米国、ドイツ、インドにおいて展開された問題点を、時折日本における議論も考慮に入れて検討し、その大きな課題のほんの一部にとり組んだつもりである。諸国における問題点の整理を通して考えることは、製造業中心の知的財産戦略が、脱製造業中心の知的財産戦略へと転換を遂げている現実にあたっては、製造業中心に構築されてきた経営学そのものも、大きなパラダイムシフトを迎えているということである。ビジネスモデルが特許の対象となり、遺伝情報が特許の対象となる現在、製造業中心に構築されてきた経営学のままでは、それに相応しい知的財産戦略を提示することはもはや不可能に近いのではないだろうか。分子生物学、遺伝子工学、システム工学等の自然科学分野はもとより、法学、社会学、倫理学、哲学との融合による複合的領域を創造し、そこに柔軟に往来しつつ、IT時代の経営学を確立しなければならない、現代経営学はそういう時代にあるのではないだろうか。

報告書

(4件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] M.L.Shrestha: ""Japan's Leader ship in Asia's Developing Intellectual Property Rights Framework""甲南経営研究. 39(2). 97-115 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.L.Shrestha: "日米企業文化にみる知的財産戦略の比較-「アイデアー」か「モノづくり」か(2)"甲南経営研究. 39(1). 103-127 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.L.Shrestha: "「転換する中小企業と知的財産」,甲南大学経営学会 編『企業の成長と現代社会』に所収"千倉書房. 93-119 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.L.Shrestha: "「伝統産業と知的財産-デジタルアーカイブ事業の可能性考える」,井口富夫 編『地域経済のダイナミズムー所京都の市民と企業-』収"日本経済評論社. 17-29 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.L.Shrestha: "Japan' s Leadership in Asia' s Developing Intellectual Property Rights Framework"Konan Keiei Kenkyu (Konan Business Review). Vol.39, No.2. 97-115 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.L.Shrestha: ""Nichibei kigyou bunka ni miru chitekizaisan senryaku no hikaku-Idea ka monotsukuri ka (II)". (IPR Strategy in US and Japan' s Corporate Cultures : Idea vs. Manufacturing)"Konan Keie Kenkyu (Konan Business Review). Vol.39, No.1. 103-127 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.L.Shrestha: ""Tenkan suru chushoukigyou to Citekizaisan", (IPR and Transformation of Small and Medium Sized Firms), Konan Dagaku Keieigakki (Konan University Society of Business Administration) (ed.)"Kigyou Seichou to Gendai Shakai (Growth of the Firms and Contemporary society), Chikura Shobou. 93-119 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.L.Shrestha: ""Dentou Sangyou to Chiteki Zaisan-digital Archive Jigyou no Kannosei wo Kangaeru", (Traditional Industry and IPR-From the Perspective of Digital Archive Business) Tomio IGUCHI (ed.)"Chiiki Keizai no Dynamism-Kyoto no Shimin to Kigyou (Local Economy and the Dynamism : Citizens and Firms in Kyoto). 17-29 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 降旗武彦 編: "経営学原理の親展開" 千倉書房, 280 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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