研究分担者 |
米倉 伸之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30011563)
阿部 理 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助手 (00293720)
松本 栄二 (松本 英二) 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 教授 (30199864)
山野 博哉 東京大学, 大学院・理学系研究科, 日本学術振興会特別研
秦 浩司 (株)海洋バイオテクノロジー研究所, 研究員
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研究概要 |
サンゴ年輪記録と環境条件の関係を明らかにして,氷期のサンゴ礁の成立条件を明らかにするための基礎調査を実施した.氷期のサンゴ礁の成立条件を明らかにして,化石サンゴの採取可能性を探索するために,サンゴ礁前方の地形の精密音響測深をパラオ諸島において実施し,琉球列島における結果と比較した.さらに,これまでにミクロネシアの広域で採取されたサンゴ礁掘削コアを整理して,年輪記録解折に適当なサンゴ化石を選び出した.パラオ諸島においては,サンゴ年輪記録と環境条件との対比を行なうために,現生サンゴコアを採取した.同諸島においては,水温・塩分の連続観測とともに,半月に1回の海水試料と降水試料の採取を本研究期間にわたって実施した.さらに光合成・石灰化などの生物代謝,産卵などの生活史,白化などのイベントがどのようにサンゴ骨格に記録されるかを明らかにするための調査を実施した.年輪記録の解析について,水温と降水量の指標としてもっとも重要なサンゴ骨格の酸素同位体比測定について,新たに導入された質量分析計(Finnigan MAT252)と炭酸塩試料の自動前処理システムの立ち上げを行ない,その精度・確度について検証を行なった.オーストラリア国立大学では,質量分析計_-自動炭酸塩前処理装置を用いて測定を行なっている.また水温の指標として近年注目されているストロンチウム/カルシウム比の表面熱電離型質量分析計による測定も行っている.そこで,オーストラリア国立大学において,測定条件などについて研究連絡を実施した.ストロンチウム/カルシウム比の測定を予察的に実施した.
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